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娘にとっての家族とは


家族とは「配偶者や血縁関係があり一緒に
生活している人の集まり」だ。
つまり親や兄弟、祖父母など。
わたしが「家族」と聞いてパッと思い浮かぶ人物
は、夫と娘、私の祖父母・両親・妹、夫側の両親
と妹。妹の配偶者と夫側の従兄弟達も浮かぶ。
多分、わたしの「家族」の定義は広い。

このように「家族」と言っても血縁関係に関わら
ず、人によってどこまでが家族という位置付けは
変わってくるのだろう。

つい先日、わたしの妹が我が家に遊びに来て
ふと思ったのだった。

「娘にとって家族ってどこまで?」

最近の娘は、なんとなく家族とそれ以外を
認識しているように思う。
かかりつけのお医者さんやお教室の先生、
よく遊ぶわたしの友人の事も大好きでよく懐いて
いるが、家族にはまた違った表情を見せる。

わたしと夫の家族は全員近場に住んでいて、
顔を合わせる機会はかなり多い方だ。
特にわたしの妹は初めての姪にメロメロで
暇さえあれば会いに来る。

娘もわたしの妹(娘にとっては叔母)が大好きで
よく懐いているし、よく我儘を言っている。
娘にとってわたしの妹は家族として認識して
いるんだろうな。そう見て取れる。
果たして、娘にとっての「家族」の定義は
何なのだろうか?
わざわざ「この人は◯親等で〜、」と説明しなく
とも人間の本能で血縁関係を感じているのか?

答えは勿論分からないのだが私の妹や祖父母、
両親、夫の両親や妹を「家族」と認識している事
は紛れもない事実。
その姿を見てほっとする自分がいた。

核家族が圧倒的に増えているこの令和の時代に
両家の親族のほとんどが比較的近場にいる事、
そして関係も良好でよく顔を合わせている事にも
有難いことだと感謝の気持ちを覚えた。

娘が大きくなった時、どこまでを「家族」と
捉えるかは分からない。
私は親族=家族みたいな考え方の持ち主だが
(それはちょっと広過ぎない?とは自分でも思う)
娘はもしかしたら同居している人間=家族、
のような考えかもしれない。
どちらが正解とかそういうことではなく、
認識の違いとしてそれはそれで良いのだ。

ただ、娘には近くで自分のことを大切に思って
くれている家族がたくさんいるということを、
娘にとっては親族という認識になったとしても、
相手からすると大切な可愛い家族だということ、
自分は皆に愛されて育ったということを実感して
育っていってほしいと思う。

わたしの身体の理由で娘はひとりっ子だ。
だから、わたしがこれ以上娘に家族を作って
あげることは残念ながらできない。
だから、家族の定義についてなんとなく考え
ることが多かったりする。
きょうだいを作れない事に、申し訳ない気持ち
もある。寂しくないかな。とか。漠然と。

親族と娘が深い関係で繋がっていられること、
従兄弟やはとこ達ときょうだい同然の関係で
関わっていけること。
どのページを取っても娘のまわりには大切な
たくさんの家族の笑顔があって欲しい。
それが家族を作ってあげられないわたしの
娘への代替え策であり懺悔でもあるのかも
しれない。
そしてそれはひどくエゴだとも思う。

そんな事を、3親等の叔母と戯れ合う娘を見て
なんとなく思ったりしたのであった。

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カメリア
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