CSS Nite in Saitama, vol.5 w/ 7F【オンライン版】レポート
2020.04.12 14:00-
ちょいちょい参加しているCSS Nite。オンライン配信だぞー!ということでいつもは行かない in SAITAMAに参加してみました!
書籍『Illustrator魔法のレシピ』を伝授! キャッチーなグラフィックを作るIllustrator奥義
樋口デザイン事務所:樋口 泰行さん
アピアランスの概念
レイヤーのようなものを一つのオブジェクトに対して作成できる
→ 細かな効果を積み上げることで様々な形を実現する
→ テキストにアピアランスで効果をつけておくと変更に強い
「アクアボタン」をアピアランスでつくる
カリグラフィブラシを使ったロングドロップシャドウの作り方
・一つ作っておけばD&Dで他のオブジェクトに適用できる
・バラバラのオブジェクトに適用させるときはパスファインダーで「複合シェイプ」にするor複合パスにする
・文字に適用するときはパスのアウトラインを追加しておく
・影部分の塗りにはパターンを適用することもできる
ニューモーフィズムっぽいやつの作り方
・二つのシャドウで表現する
・塗りにグラデーションをつけるとカーブを表現できる
鉛筆みたいに尖ったアイテムを描く
・先っぽのグラデーションにはグラデーションの線への適用の仕方(パスに交差してグラデーションを適用)+線幅プロファイルを組みあわせる
図形やグラフィックを描く:菊文様
・図形を回転コピーで作ってしまうと最終が不自然になってしまうことがある
・アピアランス>パスの変形で回転&コピーでしてつくる。基準点を下中心にする
・1枚コピーした後、パスファインダー「背面オブジェクトで型抜き」
→ これに対してパスの変形で回転コピーを適用する
図形やグラフィックを描く:キュービックモチーフ/亀甲・亀甲網代
・3の平方根を使う(100/√3=まるめて57.735)
・楕円をひし形にするのに効果>パスの変形>ジグザグでもOK
・長方形から作る場合も横100%縦57.735%で変形でOK
まとめ
実はまだ書籍を買っておらず、今回のセミナーを受けて急いでポチりました・・・w だってイラレどころかデザインツールまじで触らないんだもん最近・・・。
昨年あれこれ触ったのでちょっとは身近に感じてきてたイラレだったけど、改めてじっくり話を聞くと楽しい・・・!
本業コーダーさんとしては提供されたデータが残念すぎてSVGにできない事案とかそれなりにあるので、イラレの知識もあるに越したことはない。
円から立方体ができるとか、線一本からApple Pencilができるとかもう魔法みたい!(は!だから魔法のレシピ・・・!)
でもテキストで書くのは難しすぎたw
鈍器になるほど分厚いと話題の本もポチったことだし、改めてみてみよう。これでますますイラレと仲良くなれそう!
アドビ最新動向
スイッチ:鷹野 雅弘さん
mac/iPadの変化
・iPasOSがマウス/トラックパッドに対応
・macOS/iOSでのリンクポインターの形状が変わった
・macOS CatalinaでのSidecarでiPadをサブディスプレイ化できる
Photoshop for iPad
・まだ機能は完全ではなく、アップデートに期待
・ファイルの保存先がローカル/クラウドで選択制になっている
・クラウド保存しておくとPC/iPadでファイルを行き来できる
・クラウド保存されたファイルは「.psdc」になる
・クラウドへのファイル保存はAdobeの現在の方向性
Illustrator for iPad
・デスクトップ版の再現ではなく、iPadらしいイラレとして開発されている
iPadへのフォントインストール許可
・MORISAWA PASSPORT for iPad
・Adobe Fonts
CC for MS Office
プラグインとしてOffice内でAdobeCCを利用できる
・Adobe Stock(PowerPoint):画像サイズを最適化して貼り付けができる
・Adobe Creative Cloud for Word and PowerPoint(Word/PowerPoint):イラレなどで作成したファイルをクラウド経由で共有し、最適化形式でそのままOfficeドキュメントに貼り付けられる
Adobe Fresco
・ピクセル(ピクセルブラシ)とベクター(ベクトルブラシ)を両方扱える
・ライブブラシ:水彩や油彩などリアルタイムに効果が反映される
Aero
ARを作成するツール
iPadの機能拡張+Adobeのソフトウェアによって、iPadを制作環境として使える状態が整ってきた。
・クラウド保存
・共同編集
・ドキュメントヒストリー
Adobe Sensei for PhotoShop
・「コンじる(コンテンツに応じる/content-aware)」の進化
→ コンじる拡大:少しずつ確定しながらやると成功しやすい
→ コンジル拡大/縮小:変形したくない箇所を選択してチャンネルに登録し、保護すると変形されない
→ コンじる塗りつぶし:時々おかしいところが出たりする
※被写体を中央にしたい → 切り抜きツールでカンバスサイズを変更すると楽
→ スポット修復ブラシツールとの組み合わせで微調整
→ ブラシの大きさと形をちゃんと決めるのがポイント
→ 切り抜きツールで広げる際に「コンじる」を選択すると広げつつ塗りつぶしを適用してくれる
・選択とマスクの進化
→ デフォルトがオニオンスキン→オーバーレイor白黒がおすすめ
→ 「被写体を選択」でだいたい選択してくれる
→ 境界線調整ブラシツールで微調整する
Adobe Sensei for Illustrator
・画像トレース:パネルで「ホワイトを無視」にすると背景を抜きにできる
・パスが増えて重くなる → パスの単純化でパスを減らしてくれる
※「令和」の墨書は内閣府のページからPDFがダウンロードできるが利用規約には注意
まとめ
・Adobe SenseiはAdobeのAIフレームワークの総称
・日々の作業データによって進化している
・様々なツールに導入/活用されている
・これによって今までの作業がより効率的にできるようになっている
→ 既存の方法にとらわれず取り入れていくことが大切
→ 新しい技術などを自分で体験し取り入れる柔軟さを持つ
「これからは動画だよね」に対応する、イマドキの動画制作&活用Tips
デスクトップワークス:田口 真行さん
動画というとカメラにフォーカスがあたりがちだが、音声もとても大事。動画には映像(絵)だけではなく聴覚情報と時間軸の組み立てをあわせて考える必要がある。
動画を収録するたために必要な機材:カメラ
ビデオカメラ、一眼カメラ、アクションカム、iPhoneなどのスマホなど
→ 一眼カメラを今日の配信は使っている
→ 一眼カメラのメリットは「レンズが交換できること」
→ 現場に合わせて最適な環境を整えやすい
■レンズには二種類ある
・単焦点レンズ:被写体の大きさの調整はできないが、安価で画質の良いものが手にはいやすい
・ズームレンズ:1つのレンズで被写体の大きさを調整できるが、画質の良いものは高価になりがち
■レンズの数値(焦点距離)が小さくなるほど広角な絵が撮れる
■F値は映像の明るさや背景のボケに影響する
■どんな被写体を欲しいかにあわせてレンズを選択する
動画を収録するたために必要な機材:マイク
ピンマイク(ラベリアマイク)とハンドマイクをその場で聴き比べ。
そもそも作りが全然違うとのこと。
・ダイナミック型
ハンドマイクに多い。比較的丈夫。作りがシンプル。
・コンデンサー型
ピンマイクに多い。繊細な音を収音できる。
コンデンサーマイクはざっくりいうと電気を用いて音をより幅広く集めるような仕組み。そのためコンデンサータイプはつねに給電が必要。
接続する機器との相性がよくないと給電できないことがある。
撮影の注意点
後から編集などで取り返しがつかないことを知って、撮影時に気をつけておく必要がある
・機材の配置で得られる効果が変わる
→ イマジナリーラインに注意。機材の位置がイマジナリーラインを超えると最終的な映像の整合性が取れなくなる
・フリッカー対策
→ フリッカーとは照明の点滅が影響し、映像にそれが現れてチラチラしてしまうこと。シャッタースピードで調整をする
50or100(主に関東エリア)/60or120(主に関西エリア)が目安。
動画配信プラットフォーム
動画をアップロードして、ユーザーに届ける場所をどこにするのか
→ 届けたいユーザーにあわせてプラットフォームを選ぶ
・Facebook
→ タイムラインで自動再生される
→ 視聴者の反応がグラフィカルに舞う
→ フォロワーに通知が飛ぶ
・Youtube
→ 検索エンジン(Google)との親和性が高い
・Vimeo
→ ウェブサイトへの埋め込み方法のカスタマイズが豊富
まとめ
「ウェブ制作者にむけた動画制作&配信」がテーマということで先月学び続けた現場学校03をぎゅぎゅっと凝縮した感じ。
手前味噌な現場学校03のレポートまとめはこちら〜
まとめのまとめ
普段CSSNiteは比較的テーマが絞られたものを見に行っているので今回のようないろんなテーマを一度に見られるのは新鮮だし楽しかった。
自分がわざわざ選ばないようなものを一緒に勉強できるというのは混合テーマのメリット。楽しそうだなーとおもってもイラレ大学にはやっぱりなかなか足が向かないし・・・(ごめんなさい)
毛嫌いせずにイラレ頑張ろうと思いましたw