GAAD Japan 2024 〜PDFファイルのウェブアクセシビリティ対応
毎年5月の第3木曜日は、GAAD(Global Accessibility Awareness Day)の日。世界各地で「アクセシビリティ」を考える一日、ということでGADD Japan 2024に参加しました!
続いてアドビ株式会社 伊東礼一さんのPDFに関してのお話。
デジタル庁のアクセシビリティテストでもPDFに関する問題が多く検出されたというお話を聞いたばかりだけに、PDFそのもののアクセシビリティ向上は気になるところです。
合理的配慮とウェブアクセシビリティ
障害者差別解消法の改正
事業者にも合理的配慮が義務化に
日常生活全般において障害のある人などが感じるバリアを取り除くため、負担が重すぎない範囲で対応
インターネットに公開されたウェブコンテンツも合理的配慮の対象
ウェブコンテンツや公開されたPDFファイルなどに対し障害のある方もアクセスできて内容が理解できるように手助けする配慮が必要
→ 環境の整備としてのウェブアクセシビリティ
国内でウェブアクセシビリティの実現を支援する省庁及び団体
経済産業省
ISO/IEC 40500:2012の一致規格「JIS X 8341-3:2016」の策定
ウェブアクセシビリティ基盤委員会
JIS X 8341−3の理解と普及に必要な基盤の整備
デジタル庁
一般の方がより平易に理解し、ウェブサイトに実装するためのガイドブックを作成し公開
総務省
情報のバリアフリー環境の整備を含む、情報通信行政を所管
PDF文書のアクセシビリティ
スクリーンリーダー等を活用し、より正確に文書の内容理解を促進
アクセシブルなPDFとは
目が見えなくても情報が伝わる
キーボードだけで操作できる
色を区別しなくても情報漏れがない
作成者が意識すること
タグ付け
読み上げ順序の設定
画像の代替コンテンツの提供
色のコントラスト
使用する言語の設定
アクセシブルなPDFなら閲覧者ができること(スクリーンリーダーに依存)
読み上げ
拡大
カラー表示の調整
アクセシブルなPDFの作成方法
Adobe Acrobat Proを利用
自動チェックツールだけではアクセシビリティの向上は担保されない
→ まったく対応しないよりは少しでも対応した方が良い
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/using/create-verify-pdf-accessibility.html