GAAD Japan 2024 〜アクセシビリティを考慮した魅力的なビジュアルデザインを作るためのヒント
毎年5月の第3木曜日は、GAAD(Global Accessibility Awareness Day)の日。世界各地で「アクセシビリティ」を考える一日、ということでGADD Japan 2024に参加しました!
続いては株式会社エスケイワード デザイナー ピネイロ カルラさん。
外国人ユーザーにも使いやすいWebサイトとは?
情報を整理し、伝えるべきことに絞る
ユーザーが知りたい情報を見つけやすくする
ユーザーがコンテンツを簡単に理解できる
ターゲットの国のウェブサイトを意識する
直感的に情報を伝える
テキストだけではなくビジュアルコンテンツを活用する
目立たせるべき情報を強調する
やさしい日本語の選択肢を提供する
外国人が希望する情報発信言語はやさしい日本語(76%)
ふりがなをふる
難しい言葉は簡単な言葉に切り替える
「土足厳禁」→「靴を脱いでください」など
短くてわかりやすい文章を心がける
一文にすべての情報を入れず、一つにアクションにつき一行にする、など
曖昧な表現をせずに具体的な表現で伝える
複数の解釈ができる言葉は使わない
「結構です」→「問題ありません / 要りません」
文章に加えて画像やアイコンを使って情報を保管する
どんな言語でも耐えられるデザインを作る
言語によってテキストの長さが変わっても耐えられるデザイン
右から左に読む言語に対応したデザイン
アクセシビリティとビジュアルデザイン
アクセシビリティを確保すること ≠ 地味なビジュアルデザイン
色について
役割
わかりやすくすること(機能的役割)
印象を生み出すこと(感性的役割)
気をつけること
見え方のシミュレーションをする
色だけで伝えない
コントラスト比を保つ
アニメーションについて
必要な時だけ使う
必要な場合
世界線を表現する(ブランドや商品のサイト)
エンターテイメント性を演出する(ゲームやアートのサイト)
必要ない場合
主にテキストベースの情報を伝える(ニュースサイトなど)
クリーンで使いやすいデザインが求められる(行政サイトなど)
気をつけること
動き続けるコンテンツはユーザーがコントロールできるようにする(停止・一時停止・非表示など)
5秒以内のアニメーションを使用する
わかりやすいライティングを意識する
見出しを使って、各コンテンツの目的を明確にする
リンクの目的を理解できるようにする
リンクテキストからリンク先やリンク先の目的がすぐにわかるようにする
感覚的な特徴で説明しない
右のボタン / 青いボタンなどの表現ではなく、ボタンのテキスト(送信ボタン)を指定するなど