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【現場学校03】Session.04「撮影と収音ついて(前編)」

2020.03.23 22:00-

現場学校03の4講目は「撮影と収音=何をどう収録するか」について。
前回のマイクについてをちゃんと聞けてないのでちょっと不安・・・

撮影と収音の準備1) シナリオとコンテ

シナリオ=進行の確認
全体の進行スケジュールとそれぞれの役割を明確にし、関係者間での意識を共通にする。全体像を把握することで当日の動きがスムーズになる。
・タイムスケジュール(会場入り、セッティング、リハーサルなど)
・セクションごとのテーマとその概要、目安時間
 ・演者ごとにどのような内容を話すのかについての概要(台本ではない)
 ・セクション間のつなぎ要素をしっかりと計画しておくことで、セクションの間を自然に切り替えられる
 ・動画の着地の仕方を決めておく
→ Webサイト制作の「制作スケジュール」と「サイトマップ」
→ 各セクション/概要ごとにナンバリングしておくと、コンテや台本と照らし合わせやすい

コンテ=構図の確認
シナリオにあわせて、カメラに収める構図をどのような絵にするか。機材などの事前準備、セッティングがやりやすくなる。
→ Web制作の「ワイヤーフレーム」
→ カメラが何台必要か、どのようなカメラを用意するかを決めることができる

撮影と収音の準備2) 演者とセリフの選定

■メッセージとの相性(性別、年齢)
 メッセージを伝えるのにふさわしい話者であること
 → どんな内容か、ターゲットは誰か
■役割分担と発言のバランス
 演者それぞれにどんな役割があり、どこでどんな発言をするのか
 演者の属性が偏らないように補完する
 バランスにあわせたセリフを用意する
 → 反対意見を述べる、視聴者目線での質問を挟むなど、視点を複数持つように
■身長、体型、衣装、メイクのバランス
 絵として違和感がないこと
 テーマと関係ないところに注意がむかないように調整する
 ・身長:目線が揃わず、見下ろしたり見上げたりしない
 ・体型:一人の体型が際立って目立ったりしないように
  → カメラの角度、立つか座るかなどで調整する
 ・衣装:季節感、演者全員の色味のバランス、マイクの取り付け
 ・メイク:カメラ越しだと色味が変わるので一部だけ強調されてしまうことがある(ファンデーションは明るすぎないしっかりが肌綺麗)
  → 事前準備で調整しておく
■メガネ反射への配慮
 反射が写り込まないように照明やカメラの角度で調整する
 → 照明を高いところに設置する、窓にカーテンを引く
 眼前のPCディスプレイからの反射にも注意する
 → モニタを暗くする、ディスプレイの角度を調整する
 → 現場で気が付きにくいので、カメラテストなどで必ずチェックする

演者選びのポイント=違和感を消す
メッセージを届けるにあたり、違和感がないように選定する

撮影と収音の準備3) ロケーションの選定

撮影空間
■映像への影響
 大きさ/広さ
  → カメラと被写体の距離を確保できるか
  → 必要な機器を設置できるか
 天候
  → 窓からの自然光、雨音などの雑音
  → 天候が変わって光の入り方が変わるなど
 明るさ
  → 自然光を使う場合は変化に注意して短く
  → 映像に適切な明るさを確保できるか
  → 太陽がてっぺんにあると変化の影響は抑えられるが、季節などによってベストな時間帯が異なるので注意

■音声への影響
 反響:空間の反響音(ライブ:反響する/デッド:反響しない)
 環境音:風の音/雨音などの自然音、エアコンや換気扇、車の音など
  → OFFできる音は撮影中はOFFにする
  → 音源の近くにマイクをおくことで多少軽減はできる
  → 編集できる映像であれば音が大きい時は撮影を中断する
 ★静止画と異なり音の影響は動画ならではなので細かなケアが必要
■テーマへの影響
 メッセージとの相性:メッセージの雰囲気にあわせる

撮影構図
■奥行き感
 背景と演者の距離が取れると背景をぼかすことができ、演者さんが際立つ
 どんな絵が欲しいかで奥行きを取るかどうかは変わる
■演者の収まり具合
 複数人がカメラに収まった場合に全員が見栄え良く収まるか
 一人だけが際立つ、大きさのバランスがおかしいなどの違和感がないか
 → 実際に見るよりもカメラ越しに見た方が距離があるように見える
■視覚ノイズ
 演者の近くに飲み物や小物など意識が散るようなものがないか

すべてを満たすロケーションを探すのではなく、何を重視するかで撮影場所を決める

撮影と収音の準備4) 機材の荷造り

・運び切れるか
・機器が傷つかない、破損しない
 → サンワサプライのハードケースオススメ
・ケーブル:現場でスムーズに配線ができるように
 → 酸化を防ぐ&クッション性を持たせられるのでジップロックオススメ
 → 壊れやすいので複数本予備を用意した場合は色分けしておく

撮影と収音の準備5) 機材の設営

■カメラの位置
■マイクの位置
■照明などの他機材の位置
■三脚の配置
■電源の確保
■ケーブルの結線
■カメラの設定
 ・色温度チェック(ホワイトバランス)
 ・明るさチェック(F値、ISO感度)
 ・ノイズチェック
■マイクの設定
 ・音質チェック(イコライザー、リミッター)
 ・レベルチェック(クリッピング対策)
 ・ノイズチェック
※ イコライザー:低音域のカット、高音/中音域の調整
※ リミッター:音声のハネを防止するが設定が難しく、他への影響が大きい

段取りをしっかり決めて設置を行うことで、効率よく設置が行え、ミスを防げる

まとめ

Web制作と同様に、事前準備は動画制作においても重要

雑感

関係者全員の意識を共通化するためのシナリオ、完成形を想像させるコンテ。なるほどこうやって説明されると腑に落ちる。出演者やロケーションの選定ポイントが「(変な)違和感をなくす」というのもわかりやすかった。

以前セミナーで「究極に良いデザインはそれがデザインされていることに気がつかない(それによって、メッセージだけが伝わる)」という言葉を聞いて、目からウロコが落ちた気がしたけど、動画をデザインする上でもやはりそれは同じなんだなー。

準備における考え方がWeb制作と近くて、ちょっと安心した回だったw

後半は実践編(?)ということでこちらも楽しみだけど、マイクの回、早く見ておかないと・・・!


★リアルタイムで動画見ながらコメントして、さらにメモをとっているので改めてアーカイブ見直しながら追記とか修正とかします。後から見たら内容がちょっと違うかもとかあるかもしれないので誰にともなくお伝えしておきます★

現場学校03
https://webdirector.shop/items/5e316d6ac78a5354c4348413


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