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#65 人に指摘するとき、皆さんならどうしますか?

2021年4月30日の放送です!
今は2024年ですが、今聞いても面白いです^^


🔹「指摘」する一般的なテクニック「肯定サンドイッチ」

TAKAさん)
静華さんも研修とかされてたり、僕も学校の先生だったりサッカー監督をしていたので、選手だったり、生徒だったり、静華さんという参加者とか、社員の皆さんとか、ミスだったり、ちょっと違うなっていうことをね、指摘にしなきゃいけないシーンってたくさんあるじゃないですか。
でも指摘っていうのは、ある価値観のもとに少し否定するというか、そうじゃないよっていうことを伝えなきゃいけないシチュエーションというか状況ですよね。指摘した時に、感謝されることばかりではないですよね。例えばズボンのチャック開いてるよって言われて「よかった、気づかなかった」っていうこともあれば、ズボンのチャック開いてるよって言ったら「こんな人前で言わないでよ」って逆切れされちゃうみたいな。いやいや、開いてるよりいいだろって話なんですけど(笑)、こんなとこで言わないでいいじゃないですかみたいなこともあるじゃないですか。だから同じ情報を伝えるにあたって、どうやって言うかみたいなこともすごく大事だったりするなって思うんです。
よく肯定から入ってね、まずは認めてあげて、その後に指摘すると、指摘された人も素直に聞けます、という方法と、もう一つ、肯定サンドイッチみたいな感じで、肯定で入って、否定で入って、もう一回最後は、でもこれが次に繋がるよみたいな肯定サンドイッチみたいな、批判を肯定で挟むみたいなことをね、おっしゃる方々もいるんですけど、僕はそれも状況によると思っていて。 関係性ができているか、とか。
そういう、わざわざ肯定して否定して肯定して、さっさと注意した方がいいみたいな時もあるし、でもやっぱり関係性がまだできてないし、信頼されてるかされてないかわからない時に指摘すると、指摘された方も素直に聞けなかったりしますよね。

🔹肯定サンドイッチをひとりでせずに、選手とする


そういうことを考えていて、昨日アメブロにも書いたんですけど、自分はどうしていたかというと、やっぱりミスがあったり、やってもらわなきゃいけないことを監督として伝えないといけない時は、全体のみんなに意識することとして、その選手だけのミスじゃないというか、みんながこれを気をつけていこうみたいな話し方でね、ぼかしていうこともあるなと。
この間知り合いの、少年サッカーのチーム行った時に、ひとりの子が明らかにふざけてたんですよね、練習中。その時に、そのコーチが何したかっていうと、その子を見つめて、お前たちみんななっていう全体に言うんだけど、その子が見られてるし、俺やっぱサボってたみたいなね、ドキッとするみたいな伝え方だったんですね。
後から1人呼んだりとか、いろんな伝え方がある中で、どんな風に指摘するかっていう話をね、今日はしたいなあと思います。
例えば、あえてAっていう指摘をしたいとするじゃないですか。本当はAっていう指摘をしたいんですよ、Aが良くなかったから。でも、その時に選手に、今日の試合、Bは良かったよねとかって話しかけるんですよ。全然、Aを話したいんですよ。でも、わざとBの良いところを褒めたりするんですよ。そうするとね、選手って、「いや、でもAを、もっと良くしなきゃいけなかったんです」とか言って、自分からAの反省をしてくれたりするんですよ。
もし、「今日の試合、B良かったよね」と伝えて、選手が「すごいでしょ」って感じだったとしても、いいんですよ、それはそれで。自己肯定感っていいんですけど、そうなんですよ、これでいいんですよ、じゃあ、みたいな。(笑)
だいたい褒めたり肯定して入ると、選手によっては、「いや、もっとあの部分ができたと思うんですよ」みたいな話のきっかけになるとすると、僕が最初からAっていう議論をね、その選手としなくても、なんかこう軽いタッチで、「今日の試合、B良かったよね」とかって話すと、「Aのところは上手くいかなかったんですよ」ってなったら、「どんな風に上手くいかなかったの?」から始まって、こうこうこうでってなったら、「実はね」って言ってもいいし、でも自分も実はねって言うといやらしいから、それそうかもしれないねみたいに伝えています。僕が気づいてても、あえてそう伝えることで、本人が自分で気づいて、自分で何をしなきゃいけなくて分かったっていうのと、やっぱり周りから監督から言われるのとでは、行動への動機付けが全然違うじゃないですか。
だからさっき言った肯定サンドイッチみたいなことの時に、一人で全部完結して、サンドイッチするのもいいんだけど、相手と一緒に肯定サンドイッチをしていくみたいな、こっちが肯定して入ったら向こうが反省というか、もっと調整できるところを出してきて、それを僕が肯定していたなって思い出したんですよ。

🔹「相手に選ばせてあげる」指摘の仕方


TAKAさん)
静香さんはどうするんですか。言わなきゃいけないことが多いじゃないですか。
静華さん)
相手にもよりますけど、まさに昨日までの卒業研修生とかだと、受講されてる方にもフィードバックするけれども、ただペアで、私が経験者の講師として入っていて、今年初めての新人の講師の方とペアになったりしたときに、その新人の方に私がフィードバックしたりするというシーンもあったんですよね。
そういうときにお互い大人だし講師同士だし、リスペクトは忘れないようにしつつ、でもこうした方がもっとこうなるんじゃないかなと思いましたっていう未来の良い結果を伝えるっていうのを意識してたなって今話を聞きながら、こうしたらこうなるんじゃないかと私は思いました。多分監督と、先生と生徒と、またちょっと立場の違うフィードバックの仕方だと思うんですけど、お互いに大人同士の方と、より相手への配慮も。

TAKAさん)
静香さんの今素敵だなと思うのは、相手にやっぱり最後は選ばせてあげてるっていうか。
最近ちょっとサッカーの指導の機会があったのですが、そのチームの監督がね、「そこやれよ」って言うんですよね。でも僕は「そこやってもいいよ」って言うんですよ。やってもいいよ。いや同じことじゃないですか、確かに。でもやってもいいよってことは、その選手がやらなくてもいいんですよ。監督っていう立場がそこやれよって言ったらやらざるを得ない、絶対ですもんね、やる場面なんですよ。
ドリブルで勝負しろよっていうとこはそこやれよってことなんだけど、その時に僕はやってもいいよって言うんですよ。そうすると本人がやろうかなどうしようかなって思いながらやれるんですよ。自分の選択でやれるのね。

静華さん)なるほど。石原さんって、やれよとか言わないですよね。

TAKAさん)
パスしとけよとは言わないです。パスもできたよって言うんですね。
パスもできたよって常に、常に判断させてあげるっていうことが。でもそこはみんな、ドリブルした方が良かったと思ってるし、監督がやれよって言わなくても、静華さんのさっきのお話みたいに、未来を見せてその人に選ばせてあげるっていう伝え方はね、素敵な刺激の仕方なんだなってまとまりましたね(笑)

静華さん)
いやーすごい、今の話ちょっと私子育てに活かしたいなって思いました。
「なんとかしなさいよ」って言っちゃうなーって。
「なんとかもできたよ」って言えばいいんだなって、今気づきました。

TAKAさん)
どんな時もやっぱ選ばせてあげればいいんですよ。たまにね、選ばないんですよ子供って。でもそん時は子供なんだからって思うようにしてるんですよ。

静華さん)
なるほどね。

TAKAさん)
サッカーでも、日によって子供たちがやらない時もありますよ。それでも、小さい大人じゃないんですよね子供は。わがままだし聞き分けが悪い時もありますけど、その時は子どもだからねこういうこともあるかなって見守ってると次の時はやりますよ、大体の子供は。

静華さん)
なるほど。
いやー今日なんかいろんな方向で勉強になりました。


※Happy Firstは、なでしこリーグ史上初の四冠監督であるサッカー監督石原孝尚が主宰するオンラインコミュニティです。
▶︎石原孝尚著「足りなくてありがとう」

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