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𝕕𝕒𝕣𝕤𝕠𝕠/須田 さ紀え
2024年4月19日 23:12
上京してきたばかりの頃のわたしをイラつかせたもののひとつ、それは「至るところにあるうねうねした道」だった。 18歳まで過ごした北海道では、こっちに行けば目的地に着くはず、と確信して進んだ道の先があらぬ場所につながっている、ということなんてほぼなかった。街の道路はだいたい碁盤の目状に整備されていたから、どんなにぼんやりしていても方角さえ間違わなければ目的地にたどり着けていたし、それが当たり前
寺橋佳央
2024年4月5日 14:50
昔からミニチュアが、特に食べ物のミニチュアが好きだった。中でも覚えているのが、某お人形が某ハンバーガーショップ店員になって働くセットだ。 精巧なメニュー表に小さなビッグマックの箱、ツヤツヤしたバーガーのバンズに赤い箱のポテト……ハンバーガーショップなんて生活圏にない田舎住まいだったので、それらのメニューを私はミニチュアで先に知った。 中でも不思議だったのは長方形の箱に入ったアップルパイ。アッ