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罪悪感という鎖

あなたの「何かおかしいかも」という違和感は、決して思い過ごしではありません。この記事を通じて、NPDによる心理的支配から自由になるための第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

※本記事は私の実体験と私のコミュニティの実体験から作成したもので、被害者のプライバシーに十分配慮して作成されています。掲載されているストーリーは、複数の事例をもとに再構成されています。

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「月曜は夫が会議で遅くなると聞いていたが、その前の週に夫との関係が悪化してしまい、安全を確保するため姉の家に一時的に避難することになりました。家に残してきた大切なペットの世話が気がかりで、『この状況では帰った方がいいでしょうか?』と夫に確認を取るべきか、それとも『ペットのために一度帰宅します』とはっきりと意思表示をすべきか、判断に迷っている状況です」

これは自己愛性パーソナリティ障害(NPD)による精神的虐待の被害事例として特徴的なケースです。被害者が加害者との関係性に縛られ、自分の行動の正当性に確信が持てず、常に相手の反応を気にしながら意思決定をしなければならない状況に追い込まれている典型的な例と言えます。

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このような状況では、直接的な対立を避けながら状況を把握するため、LINEなどのメッセージツールを使って、まずは相手の考えを探ってみることをお勧めします。
例えば、以下のような質問から始めてみましょう。

「月曜の留守番のことについて気になっているのですが、この状況についてどのように考えていますか?」

このアプローチを取ることで、相手の反応を安全な距離から確認でき、その後の対応を考える時間的余裕を持つことができます。

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なぜ質問が効果的なアプローチなのでしょうか?その理由は、NPDとの約束が持つ本質的な性質に関係しています。NPDとの約束は、単なる相互の合意ではなく、「物理的に一緒にいる時に発揮される強制力」として機能し、被害者に対して継続的に罪悪感を植え付けるための心理的な道具として使われるからです。この約束という形を取った支配の仕組みは、NPDの特徴的な操作手法の一つと言えます。

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罪悪感は、NPDにとって非常に効果的な支配のための道具として機能します。その特徴的な点は、NPDが物理的に不在の状況でも、被害者の心の中で自律的に作用し続けることにあります。つまり、罪悪感は被害者の内面に深く根付き、NPDの意図する通りの行動を取らせる無言の圧力として持続的に影響を及ぼし続けるのです。

しかし、ここで重要な点があります。NPDは認知の歪みを持っているため、自身が被害者と交わした約束の内容自体はすぐに忘れ去ってしまう傾向にあります。この特徴を理解した上で、被害者側からは意図的に約束に関する話題を持ち出さず、むしろNPD自身に状況を考えさせる時間を与えることが効果的な対応となります。

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もし「帰った方がいいよね?」と確認を求めるような行動を取ると、NPDは内心で大きな満足感を得ることになります。なぜなら、このような確認行為は、被害者がまだ完全に自分の心理的支配下に置かれており、自主的な判断や行動を取れない状態にあることを示す明確なサインとしてNPDに認識されるからです。このような確認の言葉は、NPDにとって自身の支配力が健在であることを確認できる絶好の機会となってしまいます。

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一方、「どう考えていますか?」という質問を投げかけられた場合、NPDは自身の立場を明確に示さざるを得ない状況に置かれます。これは、通常の支配パターンから外れた対応を迫られることを意味し(防衛機制を使う)、結果としてNPDは新たな心理的操作や攻撃方法を模索せざるを得なくなります。このような質問は、NPDの既存の支配戦略を一時的に混乱させ、その行動パターンを変化させる効果があります。

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物理的な距離を置くことで、NPDとの間で交わされた当初の約束は、徐々にその重要性と影響力を失っていきます。これは、NPDが新しい状況や刺激に反応しやすい特性を持っており、時間の経過とともに関心の対象が別の事柄へと移行していく傾向があるためです。このような状況下で、質問という形でコミュニケーションを取ることは、安全かつ効果的な対応策の一つとして機能します。


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roomie
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