プログラミングの前にコンピュータの仕組みを(7)-計算に使えそう?-
前回はちょっと番外編みたいにして、本筋からは離れて、「これ知っておいたほうが他の入門書とか読むときにいいよね」というような用語をまとめておきました。
あらためて本編に戻ります。
えーと、
電池と電球の回路からスタートして
電気的スイッチなトランジスタを知って
その機能は表で書くことができて
さらに入出力の本数が増やせてICが作れるぞ
それも結局、表が大きくなるだけだぞ
というところまで来ました。
第4回くらいにこんな表を書きましたね。トランジスタの性質を表したものです。
$$
\begin{array}{|c:c|c|}\hline
いりぐち&スイッチ&でぐち \\ \hline\hline
×&×&× \\
×&〇&× \\
〇&×&× \\
〇&〇&〇 \\
\hline\end{array}
$$
〇が電気が来てる(出てる)、×が電気が来ていない(出ていない)を表していました。
あー、入り口とか出口とかは「入力」「出力」という風に書こうと前回の第6回で決めたので、
$$
\begin{array}{|c:c|c|}\hline
入力1&入力2&出力 \\ \hline\hline
×&×&× \\
×&〇&× \\
〇&×&× \\
〇&〇&〇 \\
\hline\end{array}
$$
こうですね。
これ、×を0(ゼロ)、〇を1とみなせば掛け算の考え方と似ています。
$$
0 \times0=0 \\
0\times1=0 \\
1\times0=0 \\
1\times1=1 \\
$$
さらに第4回でトランジスタを使って、こんな機能を持つ黒い箱も作れるようになったと書きました。
$$
\begin{array}{|c:c|c|}\hline
入力1&入力2&出力 \\ \hline\hline
×&×&× \\
×&〇&〇 \\
〇&×&〇 \\
〇&〇&〇 \\
\hline\end{array}
$$
これ、×を0(ゼロ)、〇を1とみなせば足し算と似ています。
$$
0+0=0 \\
0+1=1 \\
1+0=1 \\
1+1=1 \\
$$
あ、一番下の行は間違いですね。でも上の3行は足し算とそっくりです。
こんな風に、電気が来ていない時はゼロ、電気が来ている状態を1と考えれば、なんだか計算に使えそうだと考えた人が遠い昔に現れたようです。
つづく。
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