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「誰々が言ってるから」ということで、自分の気持ちを正直に言うことから逃げてない?
「誰誰が言っているから」
それは、自分の考え?それとも、人の意見?
私は、よく考えたら、
「〇〇が言ってたから」ということを、ふと言うことがあります。
それを、一度、兄に怒られたんですね。
「〇〇は、関係ないよ!」と。
え?〇〇も、関係者じゃない?と思ったけど、
後々になって、よ~く、考えてみたら、
あれ?私の考えという風に言ってないな?
「お前の意見、考えはどうなんだよ!?」と言われたことでもあったなと。
「『誰々に言われたから』というのは、言い訳だ!」と兄は言いたかったのでしょう。
言われた時は、ムッとしましたが、言ってることは、間違ってないなと。
「私は、こう思う」と、きちんと言えたら良かったのでしょう。
そこから、「テレビが言ってたから」
「誰々が言ったから」
「誰々がやってるから」
という表現には、気をつけるようになりました。
元々、家族よりもテレビ!世間!という父が身近にいたから、そういう発言が、相手や周囲を気持ちよくさせないということも、身をもって感じていたからというのもあるでしょう。
(最後の方では、父に「そんなに、『テレビが、テレビが』というなら、じゃ、テレビに食べさせてもらったら?」と思ってました)
◆「私はこう感じる、私はこうしたい」と言えない
私たちは(私か?)、「自分はこう思う、こう感じる」ということを素直に言えないところがあります。
言ってしまったら、「自分が、自分が」の【なんでも「自分が」ちゃん】のように思われるのではないか?とどこかで感じているのでしょうね。
特に、相手の思っていることと違うとき、つい、「誰誰が言ってた」「誰誰も、こうしている」と言い訳めいた、言い回しをしてしまいがちです。
そうすることで、「周りに合わせることをよしとする」という協調性を前面に出されて、「自分の思いを素直に出す」ということを、いつの間にか引っ込めてきたように思います。
「私が」「私は」と言えば言うほど、
「なんでも、自分のことばっかり!少しは周りのことも考えなさい!」と、一度は親や大人に言われたことがあるのではないでしょうか?
そうなると、自分の意見、自分の考えを押し通すより、協調性という名の、「言い訳」の方が上手になってしまったようです。
◆人は好かれたい生きもの
人は誰だって、嫌われたくありません。
どちらかと言えば、好かれたいもの。
でも、好かれることを優先するあまり、【自分に好かれる】ことをおざなりにしてしまっていることは、ないでしょうか?
本音で生きている人は、案外、カッコよかったりします。
むしろ、おべっかを使っている人の方が、心のどこかで「いやらしい」と感じることはないでしょうか?
人は、周囲には嫌われたくないのに、自分が自分らしく、いや、自分そのものとして生きてない時、輝いて見えないのです。
よく、「オーラがあるとか、キラキラしている」という表現をすることがあるじゃないですか。
実際、「自分には、人のオーラとか波動なんて見えない」と言っている人でも、芸能人やタレントには、普通に「オーラがあるとか、キラキラしている」というんです。
それ、あなたもオーラ見えていることになりますから(笑)
話を戻して・・・
オーラやキラキラしている人は、自分を忖度なく表現できているから、そう見えるんですね。
そういう方の発言は、「誰誰が言ってたから」というより、「私が、良いと思っているの!これは、オススメよ!」としっかり、自分が【良い】と思っていることを発信しているでしょう。
それこそ、【アンミカ】さんの番組では、アンミカさんがおススメすると、あっという間に売り切れてしまうとか。
これこそ、自分に自信を持っている人のところに、人は惹かれることの、わかりやすい例だと思います。
案外、好かれることを手放す、嫌われてもいい、と思うと、意外と嫌われないものです。
これが、不思議なんですよね~。
◆「私はこう思う」は、訓練
海外の子どもたちは、子どもの頃から、
「私は、ジュースが飲みたいので、(ジュースをコップに)入れてください」とハッキリ言わされる、訓練すると言います。
どういうことか?
日本の子どもたちは、「ジュース」としか、言いません。
それでも、ママたちは、「ジュースが飲みたいのね」と察して、ジュースを出してくれます。
でも、海外の子どもたちは、
「ジュース」というと、母親に、
「ジュースがどうしたの?」と聞かれます。
そうすると、「飲みたい」と答えます。
でも、それでも母親はジュースを入れてくれません。
どういうことか?
「私は、ジュースを飲みたいです。(お母さん、私にジュースをコップに)入れてください」とまで、言わないと、母親は動かないのです。
すごい、細かいですよね?
「ジュース」だけだと、「そうね、ジュースはジュースね」となり、
「ジュースが飲みたい」だと、「そう、ジュースが飲みたいのね。(飲みたければ、勝手に入れて飲めば、私は入れてと頼まれてないわよ)」
「ジュースが飲みたいから、お母さんコップに入れてください」と、最後まで言えて、「はい、わかりました。それなら入れましょう」となる訳です。
これを、年端もいかない頃から、言わされる訳です。
日本人だったら、こうもいかないでしょう。
察する文化が強すぎるから。
だから、外国人が、日本に遊びに来て、「日本人のおもてなしはすごい!」となるのかもしれません。
なんたって、「ジュース」と言えば、「入れてください」と頼まなくても「ジュースお入れしましょうか」となる訳ですから、外国人の文化習慣からすると、びっくり仰天です。
大学の頃に、一般教養の講座の中で、「異文化間コミュニケーション入門」という講座名だったか、うろ覚えなのですが、ケーススタディとかケースメソッドという言葉を教えてもらい、通常の授業とは違う進め方だったので、非常に楽しかった思い出があります。本来であれば、異文化間ということなので、英米文学科などの学生が多い中、心理学科の学生も何人か受講していました。
よくよく考えたら、ケーススタディも、ケースメソッドも、英語・カタカナですね。日本語で言えば、事例研究、事例別対応法、という感じでしょうか。
(個人的に、英語と日本語両方大切にしたいので、英語・カタカナが出てきたときは、個人的な日本語訳を入れるようにしています)
授業では、ケーススタディの解決法を自分たちで予習、考えてきて、答えや考えを言ってから、講義で「このケースで考えられることは~」と、概要を教わる流れでした。
日本だと、正解と思われる概要を先に話し、それに事例研究を持ってくるという感じなので、正解を言わされる感じでしたが、この海外コミュニケーションギャップの講義では、考えてから、(自分の意見を持ってから)正解を教えてもらう感じだったのが、当時としては、とても印象深く、好きでした。
いわゆる、仮説を自分で立てて、それと正解を比較する、答え合わせするという方法なので。
でも、これらもよくよく考えたら、「自分の考えを持ってから、教わる」海外特有のやり方、方法論なんですね。個人的には、こういう進め方の方が、なかなか良いなと思いました。
(これに、近いのが、テレビの「ためしてガッテン」形式かなと思います)
日本では、あまりにも、「正解を教わる、正解を探す」が多くなり、「自分の考え、意見を言う」というのは、通常の授業以外の部分で、行われていたなと思うのです。
幸い、私は中学から私立に行ったので、その学校ならではの、カリキュラムがあり、その中で、「感話」「行学」「朋友班」など、自分の考え、意見を言う場があったように思います。
だからなのか、自分の意見を持つ、自分の考えを持つというのが、私の中では、「好き」の分野であるようです。
最近では、過去に作った【お茶会カード】をあちこちで試しているのですが、親しくなった人からは、「出た!【つっちーカード】」と言われて、びっくりしたのですが、私は、話の話題作りに【お茶会カード】を作ったつもりが、【自分の意見・考えを言いやすくするカード】【ヒラメキや想像力を生むカード】のような位置づけになりつつあるなと感じています。
カードを使っての訓練もできるかなぁ?と、今、文章を書きながら、ひらめいてきているところ。
最近では、【つっちーカード】を体験してくれたお子さんが、「つっちーカードの真似」と言いながら、「もし~だったら」という質問をお母さんに繰り出してくれたようです。
いずれにしても、普通に生活していたら、「私はこう思う」という環境・能力は勝手には身にはつかないということ。
逆を言えば、訓練次第で伸びるということでもあります。
◆自分の意見が持てない、自分の考えに自信が持てない
ここまで、読んでくださった方なら、「自分の意見が持てない、自分の考えに自信が持てない」のは、訓練されてきてなかったからだと、わかっていただけたかと思います。
そうであれば、どのように訓練すればいいのか?ということになります。
簡単に、始められることは、ノートとペンで、自分の考えをノートにぐちゃぐちゃ書いていくことです。
正解はないのです。
正解を出さなければ、周囲と合わせなければ、そう思うと、自分の意見は育ちにくくなります。
だったら、正解も周囲も関係のないところで、ノートに書いていけばいいのです。
「そうはいっても、いきなりノートに何を書けばいいのか、わかりません」
おっと、まだ、ヒントが必要ですか。
だったら、「今、感じていること、気になっていること」から書いてみてはいかがでしょうか。
とにかく、私たちは、「自分の考えはこうだ」と考えることなく、なんとなくで過ごしていることが多いです。
特に、冒頭で書いたように、「誰誰が言っているから」「誰誰がやっているから」という言い訳めいた言葉が出てくるようなら要注意。
誰誰が言ったのは、あくまでもキッカケ。
そのきっかけを元に、あなた自身がどう考えたか?が大事になると思います。
仮に「テレビがこう言っていたから」とします。
なぜ、テレビが言ったことが正しいと、あなたは思ったのでしょう?ということです。
そのためには、過去の出来事なのか、自分の身の回りの何かなのかは、わかりませんが、それと紐づけて、「なぜならば~」と言えると思います。
そういえば、過去の会社員時代に、ドイツ語専攻の同僚がいて、「ドイツ語では、『〇〇はこうだ、なぜならば~』という言い方を日常的にするんだ」と言われたことがあります。
言われた当時は、「私の発言がそう思えないとでも?」とムッとしたものですが、もしかしたら、根拠のない、「誰誰が言ってたから」系のことを言っていたのかもしれません。
あとは、自分の意見を言ってもいい、自分の考えを話してもいい、そういう環境を手に入れること、作ること、でしょうか。
とにかく、場数を踏むこと。
そして、なるべく、「誰が言ってたから」「誰誰がやっているから」という言い訳が、口をついて出てきてしまったら、それを打ち消す言い回しを考えること。
誰誰が・・ではなく、自分がを主語にした表現にする。
例えば、ご主人がむかつく、子どもにむかつく、上司にむかつく、部下が思い通りにならない。。いろいろあるでしょう。
この場合、主語というか、主役が他者になっています。
自分を主語、主役にしてみましょう。
「自分は、むかついている、ご主人のこれこれこういうところ。」
⇒「自分がむかついているのは、こういうことをされて、それは、自分を大事にしてないという風に感じたからなのか」と、どんどん解釈、深堀していきます。
アサーティブコミュニケーションでも、まずは、「自分がどう感じる」というのを、前面に出します。
特に、要望を出す時は、
「自分は、そうされるのは嫌だと感じる。ただ、私が嫌だと感じていることを、あなたがやるかやらないかは自由」という風にするのが良いと思います。
主語を、「自分」に戻してみましょう。
主語を自分にする。
単純なようですが、深い意味があると思います。
それは、「自分」を主軸に置く、自分を取り戻す、に繋がるからです。
今、自分がどう考えているのか、わからない。
自分がどう感じているのか、わからない。
そうなったら、まず、
「誰誰が」を「自分」に置き換えた文章を考えてみる。
その作業をしていくことで、普段、いかに、自分以外のことに意識を囚われていたか?というのが、感じてくると思います。
今回は、ちょっと、課題ちっく、ワークショップっぽくなってしまいましたが、何か、感じるものがあれば、ぜひ、試していってみて下さい。
あなたが感じているのは、外部のせいではないのです。
あなたが感じている種が、外部(他人)を通じて、気づかされているだけなのです。
この感覚が掴めるようになると、他人のせい、環境のせいにすることが、ググっと減っていきます。
他責ではなく、自責の人生に切り替えていくと、「自分の人生は自分で作っている」が言葉通りわかっていくと思います。
あなたの人生のヒントになれば、幸いです。
あなたの人生が良くなるよう、心から応援しています。
今回も記事をお読みいただきありがとうございました。
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