2022.11.8サビアン蠍座16度の体感
11/8の太陽サビアンシンボル(日の出の瞬間が基準)
蠍座16度「いきなり笑い出す少女の顔」
A girl’s face breaking into a smile.
ルディア訳も同じ
ドデカテモリー:牡牛座
対向サビアン:牡牛座16度「神秘を暴露するために空しい努力をする年取った男」
サビはんカードは吉田結妃さんの作品です。
私が感じるイメージ
※あくまでも私がこのサビアンシンボルから感じるイメージです。解釈については参考図書に挙げた本やサイトをご覧下さい。
15 度で蠍座のピークに達したが
この16度で、対向の牡牛座が入ってくることで
反対の性質による揺さぶりがかかる。
15度で蠍座がしていたのは
子どもの素朴さで、より高いレベルの共同体を
作り出すこと。
山を5つも作ったが、砂で作った山なので、
すぐに壊れてしまう。
蠍座が求めている
五感を超えた何かでのつながり
16度で牡牛座という、蠍座にとっての「影」が
入ってくることで、蠍座は今まで築き上げた
「素朴な、第六感的つながりを感じられる
閉鎖的ではない(砂山を作る)集団で
いろんな人と深くつながれるように
自分自身を未来志向の成長に持っていこう」
他者と結びつきたいがゆえに
深くつながれるように、と
努力を続けてきた蠍座の前に
素朴に笑う女の子が登場。
五感で感じたことに正直な
牡牛座の湧き上がる笑顔は
見る人を惹きつける。
その姿を見て、蠍座は衝撃を受ける。
積極的に、相手に深く関わるように
今まで努力してきたけれど
内にある湧き上がる感情で
人が自分の方から来てくれるのか!
これは本当に、蠍座にとっては驚嘆すること。
自分の心地よい感覚からの笑顔で
自分は動かなくても、引き寄せられる。
愛蔵版サビアン占星術によれば
「15度の山の頂点でイーグルの力に出会った人は
イーグルを受け入れていたのです」
と書いている。イーグルとは、蠍座の鷲の力。
蠍座が人を集めていたのは、イーグルが求める
「集団を支配する力に到達したい」
という欲望の実現だ、と書いている。
しかし、この16度では
自然体で、ありのままで
素直に笑っていれば
人とつながりができることを見せつけられる。
その笑顔に惹きつけられた人なら
誰でも受け容れる。
自分自身の内面から湧き上がるものが
外部との接触や影響力を引き寄せる。
ジョーンズの
「Leaping to meet the potentialities of life.」
生命の可能性に出会うために心が躍る
と私は感じた。(跳躍、と訳しているところが多いけど)
この女の子の笑いは、いきなり笑いだすくらいだから
心の奥底から湧き上がっているもので
作り笑いや狙ったものではない。
心が躍るような、高揚感が
開花するのではないか。
ルディアは
「Faith in life and in other human beings enables us
to go forth toward」
と書いている。
人生そのものと、他の人たちへの信頼が
私たちが前進することを可能にします
と訳してみたが、これは蠍座が相手に能動的に
関わろうとしているけれども
15度まではやや「支配的」になっていたのと
質感が違う。
牡牛座の、自分の内側にある豊かさから
他者とつながる道筋。
それが「笑い」という手段になる。
心の若い人たちが熱心に新しい経験に開く
というのもある。
笑い出す女の子
というイメージから
私は、躍動する生命力そのものを感じた。
それは、忍耐や精神力で乗り切ってきた
蠍座に、コントロールでは太刀打ちできない
生の躍動感を見せつける。
ドデカテモリーは牡牛座。
「最も純粋な美しさ」というジョーンズの言葉は
牡牛座が「これ大好き」と愛でている時のイメージ。
その時、他者は必要なく、ただこれが大好き、と没頭しているが
牡牛座がそこまで思い入れて、愛でている姿から
周りの人たちは自然に引き寄せられて、気になる。
そういうつながり方もあるのだ、と蠍座は知る。
対向サビアンは神秘を暴露するために空しい努力をする年取った男
牡牛座はこのシンボルで、物質的なものから
目に見えないもの、神秘的なもの(蠍座の世界観)を受け入れる。
自分の五感で感じるものだけを信じてきた、牡牛座が
「目に見えないし、感じられないけど
あるのかもしれない」と外部の対象と一体化をはかる
蠍座を取り入れることで、自分自身に侵入することを許可する。
その結果、自分の新しい可能性を開くきっかけになる。
このエネルギーも鏡となり、五感だけでも、神秘性だけでもない
両方を使って、蠍座16度は他者を拒否しないで、
新しいご縁に心を開いていくことになる。
蠍座16度は、自分の内にある資質を使うことで
自然と人を惹きつけることができることを
初めて体験する。
それは今までの15度までの積み重ねを
壊すようなことなのだが
取り入れることで、新しい可能性が開けていく。
参考図書(敬称略)
Marc Edmund Jones「The Sabian Symbols in Astrology」
Dane Rudhyar「Astrological Mandala」
松村潔「愛蔵版 サビアンシンボル」
松村潔「ディグリー占星術」
松村潔「未来事典」
石塚隆一「心理占星術のためのサビアンシンボル」
すたくろ「サビアンダイアリー」
その他、サビアンシンボルを掲載しているホームページ・ブログなど