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2022.11.2サビアン蠍座10度の体感
11/2の太陽サビアンシンボル(日の出の瞬間が基準)
蠍座10度「親睦夕食会」
A fellowship supper.
ルディア訳:A FELLOWSHIP SUPPER REUNITES OLD COMRADES.
ドデカテモリー:水瓶座
対向サビアン:牡牛座10度「赤十字の看護婦」
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サビはんカードは吉田結妃さんの作品です。
私が感じるイメージ
※あくまでも私がこのサビアンシンボルから感じるイメージです。解釈については参考図書に挙げた本やサイトをご覧下さい。
10度は蠍座の哲学が完成した9度から
外界に向けて打ち出す。
深いところに関わることで
突破できないと感じていたことを
共に乗り越えた、真の自己の意志を持つ同志を得る。
蠍座5度で、どうしても超えられない壁を感じ
深層意識の深いところでの呪縛を感じた、蠍座。
6度~10度までは、その限界を突破するために
全身全霊、打ち込んできた。
同じように、リスクを冒してでも
超えたいという願いを強く持つ同志が
ここでは見つかり、親睦夕食会を開く。
「食を共にする」ということ。
食べる、という行為を通じ
心理的な距離を縮めたり
人とのつながりを感じたりする。
一緒に食べると
なぜか仲良くなった気持ちになるのは
「共に生きている」という
信頼関係が深まるからなのだろう。
ここまで、蠍座は
限界を突破するために
たゆまぬ努力を重ねた。
命がけだったり
誤解を恐れず常識を超えたことをしたり
その中で、自分の強さを獲得してきた。
自分にとってはこれが大事なのだ
という固い意志を持っている
自分の軸を持っている人たち。
その集いがこの「親睦夕食会」。
ただ楽しい交流ではない。
自分の欲望を自覚して
振り回されないよう忍耐力を養い
心折れそうになっても乗り越えてきた
そういう体験を、それぞれが持っている同志なのだ。
言わなくても伝わることもあるし
強い信頼関係が、ここにはある。
1~5度で作ろうとしたけれど
環境やしがらみに妨げられた
「絆」を、蠍座はここで手に入れられる。
ジョーンズに
「Companionship rooted in past performance.」
とあるから、過去の実績が大事なのだ。
何を積み重ねてきたのか。
何も苦労していない人は
この食卓についていないということだ。
その人なりに、限界を超えるための模索を
さまざまに挑戦してきて
時に挫折しそうになりながらも
決してあきらめなかった、集いなのだ。
さらに「個々の努力を高める理想の友愛」とある。
ドデカテモリー水瓶座の真髄のようだ。
もし、自分と違ったやり方であったとしても
それぞれのプロセスでの努力に、敬意がある。
どれが上とか下とかはない。
ルディアは「昔の仲間を再び結び付ける」と書いている。
この「昔の仲間」とは、過去に付き合った人
という意味合いだけではなく
「ソウルメイト」のような感覚がある。
どこか、魂で誓い合い、共に進化していこう、
限界を突破していこうとする、仲間。
ドデカテモリーは水瓶座。
上でも書いたが、友愛を持った集いであるのが
この親睦夕食会の特徴だと感じる。
血縁の一族だから、というしがらみではない。
同じところに所属している、という安心感でもない。
上も下もない、それぞれの個性を尊重し合える
真の意味で「自己(セルフ)」とつながった人たち。
対向サビアンは赤十字の看護婦。
赤十字を創設したアンリ・デュナンは
なんと、実業家。
この頃、フローレンス・ナイチンゲールは
看護婦の地位向上のために
「実業家を動かして」現実的に
看護師の専門性を認めてもらえるように
尽力していた。
ナイチンゲールは「献身」のイメージで語られることが多いが
実際には、現実的な看護婦の地位確立のための
システムや教育を、一生かけて作り上げた人。
長い時間をかけて、少しずつ積み重ねるのが
牡牛座らしい。
この現実感覚、実際に役立つものを時間をかけて作る
持続力の影響も受けて、蠍座10度は精神的に高め合える
同志と共に、語り合う。
蠍座10度は、たゆまぬ努力を続けてきたものだけが
分かち合える共感でつながり
強い信頼関係、絆を結び合える同志を得る。
参考図書(敬称略)
Marc Edmund Jones「The Sabian Symbols in Astrology」
Dane Rudhyar「Astrological Mandala」
松村潔「愛蔵版 サビアンシンボル」
松村潔「ディグリー占星術」
松村潔「未来事典」
石塚隆一「心理占星術のためのサビアンシンボル」
すたくろ「サビアンダイアリー」
その他、サビアンシンボルを掲載しているホームページ・ブログなど