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2022.11.17サビアン蠍座25度の体感

11/17の太陽サビアンシンボル(日の出の瞬間が基準)
蠍座25度「X線」
An X ray.
ルディア訳:AN X-RAY PHOTOGRAPH.
ドデカテモリー:獅子座
対向サビアン:牡牛座25度「大きく手入れの行き届いた公共の公園」

サビはんカードは吉田結妃さんの作品です。

私が感じるイメージ
※あくまでも私がこのサビアンシンボルから感じるイメージです。解釈については参考図書に挙げた本やサイトをご覧下さい。

24度で、限度なく深入りしてみたところから
25度はついに蠍座が結晶化する。
蠍座の場合は、情緒面が満たされることを求め
洞察力を高めてきた結果、表面に見えていることだけではない
見えないものを見通せるようになる。

X線とは1895年にヴィルヘルム・レントゲンが発見。
骨の形や仕組みを映し出す不思議な光線を
数学で未知の数をXと表すことから「X線」と名づけた。
これぞ、蠍座の真骨頂で
心という目に見えないもの
物事の本質を洞察して
見透かす、見抜く。

今、私たちは知っている。
X線も、物質を透過して映し出してくれるが
全てを見通せるわけではない。
しかし、手の中に骨があることを
X線は見せて、分からせてくれる。

ジョーンズは
「or else inability to face a vital challenge.」
と書いている。
日常に持ち帰れないなら
重要な課題に直面することができない。

ルディアは
「The true philosopher is able to grasp and significantly evaluate
what underlies all manifestations of life.」
真の哲学者は、人生のすべての現象の根底に
流れているものを把握し、大きく評価することができる
とある。
蠍座は、洞察が優れているが、反面、思いこみにもつながりやすく
その点は注意が必要だった。
蠍座の試行錯誤が、X線で結晶化すると
もう、思い込みには惑わされずに、人生で起きていることを
目先ではなく奥深くまで見通すことができるようになっている。

表面は傷ついていなくても
骨にひびが入っているかもしれないし
表面は派手に腫れていても
骨は無事かもしれない。

前の24度のピーク体験の感覚を超えて
自分の内にある真実の声
「世間ではこうです」に従いたくない信念
(これは単なる気分の問題ではなく、信条)
そして、自分が今、直面している事柄で
何が悪いのかを見透かし、理解する。
これは構造的知識です、とルディアは言っている。
構造的知識は何かを調べてみたら
個人の体験したことから得た知識や事実が
「事実的知識」
それを一般的なものにできるように
情報や知識を整理する。

私が感じたのは
蠍座の洞察力を、感情的体験に基づく
「こうに違いない」という思い込みから解放し
その物事に共通していた、自分のくせや考え方を見抜き
変容していくことで
物事を透かして見ることができるようになるのではないか。

愛蔵版サビアン占星術に
「形而上的な意識から、よりリアルな日常的な意識までの
意識の変化のプロセスに詳しくなった」
と書かれていた。
深層を見抜く眼を持つことで
自分の人生全体を見ることもできるようになる。
強い情動を持つ蠍座が
思い込みから解放されて
自分の情動をうまく活用する手段を模索したのが
23度と24度。
ここで結晶化し、自分の人生の骨格を
見通せるようになるのでしょう。

ドデカテモリーは獅子座。
不動の自分の、ゆるぎない軸を手に入れ
「わたしはわたし」
と明るく表現する。
自分の生き方が定まってくる。

対向サビアンは大きく手入れの行き届いた公共の公園
牡牛座らしく、誰でもその豊かさに触れることができて
物質的にも精神的にも満たされる
「公共の公園」が出てくる。
牡牛座がコレクションしてきた「本物」は
ここに集約され、丁寧にお手入れしながら
たくさんの人に楽しんでもらえるように
いいものを、差し出していくようになる。
牡牛座が自分の中にある豊かさを
自信を持って出せるようになった。

蠍座25度は、ピーク体験を自分の日常に落とし込んで
さらに、その体験を個人の体験で終わらせず
構造的知識に高めていこうとする。
感情の高ぶりや、ドラマティックに見える
自分の解釈を超えて、その物事の本質を
しっかり見つめていこうとする。


参考図書(敬称略)
Marc Edmund Jones「The Sabian Symbols in Astrology」
Dane Rudhyar「Astrological Mandala」
松村潔「愛蔵版 サビアンシンボル」
松村潔「ディグリー占星術」
松村潔「未来事典」
石塚隆一「心理占星術のためのサビアンシンボル」
すたくろ「サビアンダイアリー」
その他、サビアンシンボルを掲載しているホームページ・ブログなど

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