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2022.11.11サビアン蠍座19度の体感

11/11の太陽サビアンシンボル(日の出の瞬間が基準)
蠍座19度「聴いてはしゃべっているオウム」
A parrot listening and then talking.
ルディア訳:A PARROT REPEATS THE CONVERSATION HE HAS OVERHEARD.
ドデカテモリー:双子座
対向サビアン:牡牛座19度「新しく形成される大陸」

サビはんカードは吉田結妃さんの作品です。

私が感じるイメージ
※あくまでも私がこのサビアンシンボルから感じるイメージです。解釈については参考図書に挙げた本やサイトをご覧下さい。

18度で、開くと閉じるを交互に繰り返すことを試みて
自己の深い意識に集中した。
この19度では、心の奥深いところと表層が対話して
自分の意志を映し出していく。

オウムが、オウム返しと言われるように
耳にした会話を繰り返すことは
意味は理解していないが、反射することでもある。
オウム返しの技術でよく言われるのは
きちんとそのまま聴いたよ、と相手に伝えること。
解釈することなく、相手が言ったことを変えずに返すことで
「あれ?私はそういう風に言っていたんだ」
と相手に自覚を促すこともあるだろう。

これに似ているのがチャネリング。
何かのメッセージを受け取り
そのままパイプとして、自分が意味を理解していなくても
伝える役目。

ジョーンズが「Channel-ship」と書いていて
ルディアも、ここまでのトランスパーソナルな生き方を
模索する人は、その人のいつもの状態を超越する知識や知恵の
伝達のためのチャネルになることが可能になるかもしれない
と書いている。
これらは「高次の情報にアクセスする、受け取る」なのではないか。

ルディアの解説に「which he may not comprehend intellectually,
yet which may truly manifest superhuman realizations.」とある。
知的な理解としては、その言葉を理解できていない。
それでも、超人的な理解、実現を顕現する。

蠍座の情緒は、そのまま表層的に使えば
情の深さが情のこわさとなることもある。
前の度数の対向サビアンで「思いこみ」も
テーマになっていたが、こうだと確信しすぎることで
他の選択肢を排除してしまう傾向にもつながる。

この19度では、トランスパーソナルな生き方を模索して
自分の中の神的自己をゆっくり育ててきた結果
高次の自分とも対話できるようになってくる。
その段階に来ると、蠍座の情緒は、自分の深いところからの
大事なメッセージとつながっていることが理解できるのではないだろうか。

オウムは「しゃべっているオウム」ではなく
「聞いてはしゃべっているオウム」なのだ。
これはドデカテモリーの双子座の影響もあって
コミュニケーションを図ろうとしている。
自分の深いところとの対話でもあり
「思考を使ってコントロールしようとするのではなく
洞察したり、内なる力につながったりすることで
自然と強さを発揮できる」ということでもある。

蠍座は人や、何かとの一体感を求めて
懸命に力を外に得ようと努力していたけれど
自分の生命力こそが、大きな源となり
支えてくれることを、ここで体感する。

すたくろさんは、ミラーニューロン、
模倣の力について言及していた。
人の良いところをまねしているうちに
自分にも取り入れていける。

蠍座は、知性で理解しようとすると
情緒的なところや本能的なところから湧き上がるものと
葛藤が生まれてしまう。
なぜなら、知性が「それはよくわからない」と
切り捨てようとしたり、抵抗したりするから。
16度から、外側に深く関わるのではなく
自分の精神性と深くつながるように試みてきたことで
「よくわからないけど、自分の根源から出てくる何か」を
つかめるようになってきたのだと、私は感じる。

ドデカテモリーは双子座。
上にも書いたが、この度数のオウムの
聞いてしゃべる、というのは
コミュニケーションのことだ。
聞くだけ、しゃべるだけではない。
相互のやり取りでもあり
伝達していく力につながる。

対向サビアンは新しく形成される大陸
牡牛座の場合は、物質的なもので自分を満たそうとしていたが
前の18度で虫干しをして、自分の中の思い込みを手放した。
そのことで、心の奥底にあった想いが
やっと浮かび上がってくるチャンスを得たのだ。
それが新しい大陸として、火山の噴火のように
立ち上がってくる。

蠍座19度は、18度で自己の深い意識につながったことで
高次の情報にアクセスできるようになった。
その内なる神的自己からのメッセージと
意識の自分がコミュニケーションを取り
内なる生命力を発揮して、外の世界ともつながりに行く。


参考図書(敬称略)
Marc Edmund Jones「The Sabian Symbols in Astrology」
Dane Rudhyar「Astrological Mandala」
松村潔「愛蔵版 サビアンシンボル」
松村潔「ディグリー占星術」
松村潔「未来事典」
石塚隆一「心理占星術のためのサビアンシンボル」
すたくろ「サビアンダイアリー」
その他、サビアンシンボルを掲載しているホームページ・ブログなど

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