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なぜバティックが好きなのか

久しぶりにnoteを書く気がします。

バティックというインドネシアの布が好きな大学生です。

コロナになって人と話すことの機会が減っていましたが、最近facebookでお話しましょう!とメッセージが来たので今どきらしくzoomで話させていただいた。

同じ学年の大学生というのもあり、ざっくばらんに色々話せたかと思います。会話の中の一つの話題で、”なぜバティックが好きなのか”というのがありました。

やはり初めて話す人とだと、その話題は出てくるものです。他者に伝える時に、どうしたら分かりやすく説明できるのかというのはずっと課題です。

本題にもどして、私がバティックを好きな理由を改めて考えてみました。

理由は主に、主に3つあります。

1つ、圧倒的な柄、色味、モティーフの魅力です。柄に、とりわけ決まりはなく(知らないがけかもしれませんが)どの布を見ても、新鮮で色味が違えば、また新たな顔が見えます。反物は世の中に多くあり、どれも魅力的ですが、私にはバティックが刺さりました。

2つ、バティックを作る工程です。バティックはろうけつ染めという手法の染め物です。色を染めたくない部分に熱い蝋(ロウ)で蓋をして染料につける。この作業を繰り返して柄、色の差を出していきます。さらに、この蝋に蓋をする作業にも方法が2つあります。1つ目は、tulis(トゥリス)インドネシア語で手描きのようなニュアンスです。文字通り、ペンのような道具を使って、蝋で柄を描いていく方法です。2つ目は、cup(チャップ)です。これは、スタンプのように柄が掘られた鉄製のような道具を使って、柄を押していく方法です。これらの2つの技法、両方を使って作られるバティックもあります。長々と書きましたが、このデジタルで簡略化されてきている世界で、こんなにも非日常さがあって、温かみのある世界観にとても惹かれました。当時からしたら、非日常ではないのだが、一枚一枚に人とのつながりを感じられるのはとても素敵です。また、実際にインドネシアに行って現地の人の生活や、国の性格も相まって、より私の中で自分ごと化されていったのも好き度が増した要因であると思います。

3つ、柄の歴史的観点からの意味づけがあるところです。インドネシアは独立国になるのが割と遅い国でもありました。日本もかつてインドネシアを植民地にしていた背景もあります。そして、多くの島で構成されている地域だからこそ貿易で他国との影響を多く受けていました。そのために、バティックの柄には、中国を連想させるモティーフがあったりします。布一枚にこれだけ味わいがあるのは、飽きが来ません。このように文化的・歴史的背景を想像しながら、それごと日常生活で身に纏うのは、私心を揺さぶるものです。

これらの3つの理由があって私がバティックを好きな理由です。これは今までと変わりません。では、なぜこの3つの理由が私のなかで特別になっているのか。一つの要因として、上記にも上げたように、自分で実際にバティックが日常としてある、インドネシアに訪れたことだと考えます。そこには、ネットでは感じることのできない、肌で感じる湿度のある高い気温、英語が通じず、慣れないインドネシア語を話して買い物をしたり、インドネシアの友達と遊びに行ったり、一人でバイクに乗ったり、インドネシア人がバティックを着ている姿を街で見かけたり、と自分で経験したものは何にも代えがたいものです。それがよりインドネシアを身近にさせ、バティックという布への気持ちの厚みが増したのだと思います。

まだ、潜在的な自分の心情があるように思いますがまだ答えは出ていません。なので見つかったら追記しようと思います。


ではまた、書きたいテーマが見つかったら、追記します〜!


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