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Taxi Driver タクシードライバー
何度見ても飽きない映画史に残る名作
「Taxi Driver」
ドキュメンタリーかと思ってしまうほどのリアルな描写と当時のベトナム戦争、ニューヨークのスラム街の問題などの社会的メッセージが込められた作品となっています。また、ベトナム帰還兵の苦悩や反体制的な人間の心情を扱った当時の作品は、「アメリカン・ニューシネマ」というジャンルが生まれました。1976年のカンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞作しています。
あらすじ
本作の主人公トラヴィス・ビックルは、ベトナム戦争の帰還兵でPTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)による不眠症に悩まされていた。稼げる仕事を探していたトラヴィスは、深夜のタクシードライバーの仕事を初めます。タクシー運転手として、目的地までただ人を運ぶだけでしかない存在で、自分という存在をなくし、「特別な存在」とは何なのかを探し始める。人間を心に深い傷を負った彼は自分の存在意義は何なのかを世界に示すための行動を起こしていく。
いきなりタクシーに乗ってきた家出少女アイリスとの出会いがトラヴィスの運命を変えていくことになる….
現代の映画にも多大な影響を与え続けている作品
第92回アカデミー賞はが最多11部門ノミネートとなった作品「ジョーカー」は、主人公を演じたホアキン・フェニックスは主演男優賞を受賞している。初めて「ジョーカー」を見た時に「タクシードライバー」のリメイクかと思ってしまうくらい類似点が多くありました。善人であった人間が腐った街で狂っていき、悪に染まっていっていくとう設定も結末は違えど想起させるような作品でした。この「ジョーカー」の監督トッド・フィリップスは、「タクシードライバー」の大ファンであることも公言していることも納得です。
「ジョーカー」はタクシードライバーのDNAを受け継いでいる作品と言っても過言ではないでしょう。
今後もこのようなアンチヒーローの映画が生まれるのも楽しみです。
あの名シーン
様々な映画にもよくオマージュされる「You Takin' to Me?(俺に用か?)」もデニーロのアドリブで生まれた名シーンとなっている。
Back to the future 3でも主人公のマーティが鏡の前でしていた元ネタ
他にもシンプソンズ、Neighborsなどなでパロディされていました。まだ、この映画を見ていない人は気づかなかい人も多いのでないのでしょうか。
トリビア
役作りのために減量、増量など役作りのためになんでもすることで有名なロバート・デ・ニーロは、「デニーロアプローチ」とよく言われているのは有名ですよね。
この作品のためにタクシードライバーのライセンスを取得して、実際に働いていたそうです。さすが、デニーロといったところですね!
あとがき
個人的には、映画の中で使われている音楽もお気に入りです。ドライブ中に流すとトラヴィスになったような気分になります。
みんなが大好きな映画というよりは見る人を選ぶ作品でじゃありますが、この映画のロバートの演技力の凄さ、そして若き頃のスコセッシ監督の凄さというものがわかる作品です。
作品概要
1976年制作 / PG 12 / アメリカ / 配給:コロンビア映画
監督 脚本
マーティン・スコセッシ ポール・シュレイダー
出演者
ロバート・デ・ニーロ
ジョディ・フォスター
アルバート・ブルックス
ハーベイ・カイテル
レナード・ハリス
ピーター・ボイル
シビル・シェパード