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郷土の歴史教育の重要性
2019年10月14日付の産経新聞には、長野県千曲川の大規模な洪水が発生に関して、猛烈な降雨を起こした要因の一つに、台風の進路や風向きによって発生した「地形性降雨」があったとの分析についての記事が掲載されていました。
先ず、今回の巨大台風によって被害に遭われた方々のご無事と早期の回復をお祈り致します。加えて、今回の巨大台風による被害を客観的に見ていますと、郷土の歴史教育の重要性を改めて実感しています。
私が小学生の時には、文科省が定める一般の教科書とは別に「よしきり」という郷土の歴史をまとめた教科書による授業を受けていました。よしきりでは、身近な土地で起きた様々な歴史がまとめられていました。その際に、昭和22年(1947)に起きたキャスリン台風による被害についても勉強しました。
キャスリン台風の授業では、利根川の堤防が決壊したことにより、近隣地域のみならずかなりの広範囲の地域に被害が拡大してしまった事を教えられました。
私の祖父母宅は、たまたま利根川の堤防が決壊したすぐ側にありましたので、直接当時の様子を祖父母たちにインタビューしに行き、実際に決壊した堤防がある場所にも祖父と一緒に見に行きました。
祖父の自宅付近の電柱には当時の氾濫の水位を示す赤色や黄色のテープが今でも貼られています。テープは、見上げないと気付かないほどの高さ3.5m前後のところに貼られています。
祖父の話では、祖父の自宅も含めた周辺地域の家は、強い勢いの水流で殆ど壊されてしまったが屋根だけはかろうじて残ったので、みんな屋根にしがみついたり、屋根の上に乗って、なんとか助かった、とのことでした。
小学生当時の私は、祖父からの話を聞いてもそれをイメージする事が難しく、目の前にある落ち着いた農村風景と、全面泥水だらけになった被害の光景がマッチせず、みんなが足の付かない2mプールで泳いでいるような光景しか思い浮かびませんでした。
実際に決壊した堤防を前にして、祖父に「ここの堤防が決壊したの?」と質問すると、「ここだけじゃない!ここから何百メートルも壊れた」という祖父の返答に、…(おじいちゃん、そんなに話を盛らなくていいよ)…と感じていましたが、実際には決壊が決壊を加速させ約300メートルくらい壊れたそうです。
子供の時に受けた教育というものは、その時は分からないものが多く、あまり役に立たないように感じますが、自分自身の経験値が少なからず上がってくると、その経験に照らし合わせ、必要となった時に引き出しから呼び起こすことが可能になるものであると、私は今回の巨大台風に直面する中で実感しました。
ちなみに、子供の頃は良く利根川の堤防や河川敷で遊んでいましたが、当時の記憶で印象深く残っているのは、まだ少し骨に肉が残っている巨大な動物の死体がありました。
恐らく牛だと思われますが処分に困った農家が捨てたのかもしれません^ ^
※こちらは2019年10月14日(月)のnakayanさんのtwitterでの麻疹に関する連続ツイートを読みやすいように補足・修正を加え再編集したものです。
中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp
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