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二山治雄さんのボレロを観て久しぶりにバレエで心が震えました。

先日、地元近くにバレエ公演が催されました。

「バレエ!バレエ!!バレエ!!!岸和田公演」です。

豪華‼️


メンバーは、もうすんごい方々ばかりでのガラ公演。
そして生オーケストラ!
これで、地方だからか格安チケットでした。わーーーい(*^▽^*)

新国立、Kバレエ、東京バレエ団、牧バレエの中から
プリンシバルやトップソリストの方々がずらり。

私のお目当ては!!
元パリ・オペラ座バレエの仁山治雄さんと新国立劇場の小野絢子さん!!
二山さんは話題によくのぼっていたし
絢子さんはバレエをするなら一度はみておきたいバレリーナ。

とはいえ、どのダンサーのどの演目も素晴らしい踊り、そして演奏で
感動しっぱなしだったのですが、中でも・・・!!!二山治雄さんのボレロは・・・!!!
鳥肌が立つものでした!!!

彼はとっても小柄で、少年のような風貌なのです。
一体どんなボレロを舞うのか?

ボレロというと、情熱的で生命力溢れ、成熟した大人でないとラヴェルが刻むリズムを踊れない。。。そんなイメージです。私の大好きなシルヴィ・ギエムが現役だったころ、来日のたびに観に行っていました。

ギエムのボレロ。。。生で観るとよりその迫力に涙します。

ボレロは20世紀最高の振付家、モーリス・ベジャールによるバレエ。
たぶん映画「愛と哀しみのボレロ」で日本では有名になったのかな?

ベジャールの相棒、パートナーであるジョルジュ・ドンが踊るボレロは圧巻ですね。

ボレロという踊りには、個人的に
「大人」「生命」「エロス」「男女」「情熱」
このようなキーワードが思い浮かびます。

大人でないと表現できん!!しかもセクシーでないと!!
日本人でも色々な人が踊っています。
私も上野水香さんのボレロも観ました。
もちろん最高に素晴らしいのです、が。
日本人には無理なんじゃないのか・・・?
そのようにも思えるのです。

エロスが足りないのかなぁ。。。

難しい踊りです。背が高ければ、身体能力が高ければ、容姿が整っていれば、ではもちろんあらず。深みを表現するには暑苦しさが必要なのかしら。
日本人に暑苦しさはないよな~なんて。

で・す・が!!!

今回、二山さんのボレロ・・・
全く違ったアプローチだったんです!!!

振りはベジャールのものではありません。調べていませんが二山さんのオリジナル?かなぁ?でも音楽はラヴェルのボレロ。

さぁ、あの小柄な少年(のような)がどのように踊るのか・・・

って、どう書いていいかわかりません涙( ;∀;)

終始、繊細で、少年っぽさが残り、未成熟で、中性的でした!!!
柔らかい肩の動き、腕、美しいつま先・・・筋肉隆々なのに女性のようです。


暑苦しさ、生命力、エロス、男女、情熱、大人、成熟・・・
先ほど述べた、私が勝手に思っているボレロのキーワードに何一つ添っていない!!!

なのになのに、押し寄せる感動!!!
一体何を見せられたのか??
夢の中の踊りなのか???

この人は男?少年?もしかして女性?
そしてなぜセクシーなのか。

二山さん、筋肉美も凄まじく、でも一切暑苦しくなく。身体能力もべらぼうに高い。でもそんなん気づかないほどに踊りに魅入ります。

そう!!観たことないけど笑
能をみているような気がしました。
いや、動きは激しいのですが・・・・
なぜか静かな印象なのです。


踊りの衝撃にぽかーーーんとしながらも舞台にくぎ付け。
踊り終わったあとは、心の中でブラボーを叫び続けました。

とんでもない奇跡に立ち会った。。。。
それぐらいの感動で、もう三日たってるんですがまだ余韻があります。

大好きになってしまいました・・・
完全に心を奪われて、検索しまくり(笑)

あぁ、もう一度観たい。
彼の踊るボレロ、もう一度観たい。
そればっかり考えてます(笑)

素晴らしい踊りに出会えて本当に幸せです。。。。



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