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もう5月だけど②梶井基次郎「櫻の樹の下には」

こんにちは。暑い!
夏か、夏なのか。いや、まだ初夏にもなっていない5月のはず。
まだまだ毛布は健在です(朝寒い・・・)

さて桜シリーズ。前回は坂口安吾「桜の森の満開の下」のことを書きました。


今回は、梶井基次郎「櫻の樹の下には」です。

「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という衝撃的な言葉で始まる短編です。

物騒やな!と思いつつなんだかカッコイイなぁなんて。

読み始めると、男の妄想で気味が悪いのです・・・・


桜があまりにも美しくて、その美しさが信じられなくて憂鬱になりある結論に至った男。

何万匹ものの薄羽かげろうの屍体を見て、男は霞が晴れたように明確になる。

ああ、櫻の樹の下には屍体が埋まっている!

だからあんなにも美しく
こんなにも憂鬱になるのだ。

という男の歪んだ妄想がほんの数ページ語られるだけですがなんだか怖い。。。いつまでもベトーーーッとした感覚が胸にはりついているような、そんな気味の悪い小説です。

でも好き♡笑


大阪生まれで最期の地は阿倍野区(享年32)私は近くに住んでいたこともあり親近感を勝手に抱いています。

なんてことない道にこの看板があります。



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