指を切ったぐらいで。
料理中、包丁で右親指の先端を切ってしまった。肉片がぶら下がって、まさに首の皮一枚で指と繋がっている。
血が止まらずメンターム塗りながら肉片で切口を押さえる。バンドエイドがなくてティッシュぐるぐる巻いた。真っ赤に染まる。ティッシュを変えても変えても、血が止まらず熱くて疼く傷口。
今の自分みたいだ。
この気持ちを短歌にできたらいいのに。
汚い言葉を吐かなくて済むのに。
私を心配して、手紙をくれたXで
知り合ったバレ友。
手紙を書けないでいたけど
彼女に全てを知ってもらったら
血は止まるだろうか。
瘡蓋になって
いつか綺麗に剥がれるだろうか。
でも、知った彼女は迷惑だろうか。
彼女を利用することになるだろうか。
自分に誠実にあろうとするのと、
嘘で生きるのと、わけることができない。
仮面でも、それが生きやすいなら
いいと思っていたけど
罪悪感で自分を責めてしまうよ。
こんな日は猫に逢いたい。
ただ側にいて、全てを知っている
アキのお腹に身をうずめて
泣きたい。
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