
転職について考えてみた
NOTEをフォローさせていただいている教師な方に「転職」を考えている方、また既に転職をした方が多いような気がします。
働き方を工夫していたり、授業で積極にICT活用をしていたり、教育に対して熱量が高く、大変参考になる記事が多いです。それでも、向かう先が「転職」なのかと、思ったりします。
効率化を求め続けていきつく先が転職になるのか。また、思いが強いからこそ、思うようにいかない現場に疲れてしまうのかと思ったりします。
私は、採用されてから数年経ち、これからという時に、学級担任、自分の教科からも外れてしまい、同時に、部活動も自分が最も苦手とする、とあるスポーツの担当になりました。
自分の好きなこと、得意なこと、経験してきたことを一切生かすことができないのに、周りの大人から責められる日々。社会人失格だとも言われました。唯一、専門外でも頑張る自分に優しい言葉をかけてくれる数名の生徒に本当に救われました。
1年耐えて、2年目も状況が変わらないことが分かり、1度退職を決意しました。当時のトップが「3日だけ待つなら、一度冷静になって思いとどまって欲しい」と伝えられ、その間、学校外の子どもと関わる機会もあり、なんとか思いとどまりました。
今思えば2年目の方が辛く、理不尽な出来事が多かったので、あの時辞めても良かったかなと思ったりもします。
本当に全てにおいてやる気がなかったので、職場でも文句ばっかり言っていました。
今では考えられませんが、勤務時間ジャストぐらいに出勤、部活が終わったら即帰宅。口癖が、「やりたくてやっているわけではないので」でした。
そんな私を見捨てず、見守ってくださる先輩はいたと思います。でもアドバイスを素直に受け入れられる状態ではありませんでした。同世代の仲間も話を聞いてくれましたが、どうしても嫉妬してしまい、心無いことを言ってしまった気がします。
特に、それ以前の私をしらない大人に当然良く思われず、衝突することも多くなりました。どんどん孤立していって、職員室に自分の居場所がありませんでした。
次の年に異動がなければ、本気で辞めるつもりでした。転職サイトに登録したり、公務員試験の本を買ったり、ワーキングホリデーの資料を取り寄せたりしていました。
あれから、もう5年以上が経ちますが、今は自分の専門の教科を教えることができ、部活動も専門ではないけれど、好きな分野でもたせてもらっているので、それだけで私にとってはとても幸せなことだと思います。
仕事量が多くても、残業が多くても、生徒指導的なトラブルがあっても(ついつい不満を口にしてしまいますが)、自分の好きなことや、やりたいことができる幸せを日々感じています。
教員になって早いうちに、どん底を味わっているので、辛いことがあっても、辞めたいとか転職したいとか思うことは今のところはありません。
逆に、自分の存在はいつでも代わりがきくし、空いているところに埋める程度のものだということも学びました。だからこそ、理想通りいかないと思い悩むことも、学校全体に貢献したいという熱い思いも、私にはあまりないのかもしれません。
何かきっかけがあれば辞めるかもしれないし、自分のスキルが生かせる仕事があれば転職しても良いと思っています。
そのぐらいの気持ちでいた方が、持続可能なのかもしれないと思ったりします。
でも、教育に対する熱い思いがあって、理想通りいかなくて、転職したいと思うほど悩んでいる人を見ると、それだけ思いを込められるのってすごいなと単純に思います。
なんだか、取り留めのない記事になりました。読んでくださった方、ありがとうございました!