一周回ってグループ学習に落ち着きました
1年半前から、ほぼ毎時間おこなっていた『学び合い』の形の授業。アクティブ・ラーニングと呼ぶ先生もいます。
学び合いというと伝わりにくいので別の名をつけていましたが子どもたちから大好評でした。
友達と学べるから楽しいと。
ただ、年度末のアンケートで、
「学び方は楽しいけど、内容は難しくて楽しくない」というコメントが多く、そろころ次のステージにいかなきゃと思っていたところで...
新年度、「自由に動き回れる授業スタイルは、自分と一緒に学ぶ友達がいないかもしれないので不安。」という声が多数あり、
中学時代、「好きな子とペアになってください」系の授業でいつも一人あぶれるタイプだった私には、すごく気持ちが分かってしまったので...
自由に動き回るスタイルを辞めました!
とはいえ、一度始めた学び合いスタイルを、
元のチョーク&トークのしゃべくりスタイルに戻すのは、子どもたちも、私にとっても辛いので...
今まで通り導入10分→活動30分→まとめ、ふりかえり10分スタイルは変えずに、活動中を自由な席移動可、ではなく
固定4人グループに変えました。
『学び合い』では課題が達成できた生徒からネームカードを動かしますが、固定4人グループバージョンでは、4人全員が達成できたグループから、グループ札を動かします。
全てのグループ札が、【取り組み中】コーナーから、【終わりました】コーナーに移ったら終了です。
全員達成を目標にしているところは変わりません。むしろ4人グループバージョンの方がより丁寧に全員達成を目指してる感があります。
自由に解き放たれず4人グループの自席に固定、というところが大きく変わりますが、
自分たちのグループが全員終わったら他のグループに教えに行く、というところで動きがあります。
結論をいうと、4人グループバージョンでもできます!
活動開始直後は自由に解き放つより会話は少なく活気が足りないような気がしますが、その代わり雑談が減り、授業の中身に関する話題だけが厳選されている気がします。
4人ごとにまとまっているので、話している内容も聞き取りやすく、疑問点を話している生徒の話に介入しやすく、広めやすいように感じました。
そして、活動の終盤は多くの生徒が他のグループを教えに動いているので、最初から解き放った授業と活気はあまり変わりません。
このグループバージョンはまだ2、3回しかできていませんが、
2,3回ごとに2人ずつメンバーを入れ替えていろんな人とエンカウントできるように考えています。
自由に解き放たれる授業スタイルが心配だと言っていた生徒も今の形なら大丈夫だと言ってくれていますし、一人で黙々と進めるのが好きな生徒も継続できます。
慣れたら最良の形なのかも!と思っています。
4人グループでの学習は十数年前から流行り始め、最初は机の合わせ方とか、グループ学習しか言わないマニュアルなんかもありましたが、今は「グループで」だけの指示で4人グループが自然にできるほど浸透しています。
自由に動き回るスタイルの方が、学び方や学ぶ場所、誰と学ぶかを子どもに任せていて自由度が高くて、なんとなくみんなが喋っているため活気があり、良い気がしますが、
誰とでも、という意味では意図的にグループを組むのも効果があるように感じています。
無駄なお喋りもかなり少なくなりました。
グループを変えていく中で相性のいい仲間に出会えるかもしれません。しばらくはこのままやってみようかと思います。
後は、理想としてワークシートを解く時間を短くして、疑問点や意見を共有する時間を作りたいです。イメージは道徳の中心発問のような感じ。
意見共有にはPadletというアプリを使いたいのですが、まだまだ使い方を検討中です。
子どもたちの活動メインの授業方法で、こんなやり方があるよ!などあれば是非コメントおねがいします。小学校や高校など他校種の授業実践も大歓迎です!