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教育実習の指導方法が変わりました

ふたたび教育実習の記録です。
去年はあんなに苦しかった教育実習の指導が、今年は結構楽しいです。
本来は、1本考えれば良い授業を実習生の数だけ複数考えるのは大変ですが、自分では考えつかないような授業が生まれるので面白いです。


去年は、とにかく自信がありませんでした。
実習生の指導の仕方も分からないし、
自分だったらどのように授業をするかも分からない。自分自身を見失いそうでした。
同期や後輩が上手く指導している中、経験が少ない私は劣等感でいっぱいでした。


自信が無いから、実習生に厳しい指導をする。そして、実習生も自信をなくすという負のループでした。お互い意見をぶつけて感情的になってしまい、涙することもありました。

自分が担当してしまったから、実習生に指導力がつかなかった、生徒がちゃんとした授業を受けられなかったとならないよう、必死でした。夜は日付が超えるまで、休日も毎日出勤して指導案をメールでやり取りしていました。


「生徒に教える授業をしてはいけない」といいながら、私は実習生に授業の仕方を「教えよう」としていました。実習生がではなく、私が納得いくまで、指導案やワークシートを修正してもらっていました。

最終的に、私が理想とする授業にはなりましたが、果たして実習生のためになったのだろうか、と1年間悩み続けていました。



今思えば、私が実習生も生徒も信じることがで
きていなかったんだと思います。


今年はがらりとやり方を変えました。まずは、実習生が自分でやりたいように授業をしてみる。上手くいかなかったと感じるなら、まずは実習生同士で考え、それでも解決策が見つからなかった場合は相談してもらっています。
私のアドバイスを実際に取り入れるかどうかも実習生に任せています。


毎日の授業整理会も辞めました。授業後に改善点を聞きたいのであれば、実習生に直接来てもらう。授業の良かった点や改善点は、次の授業の相談する流れで 必要があれば話す。
全員に知ってほしい情報は、Slackに書き込んで読んでもらっています。

指導案やワークシートは、初回は2、3日前に提出。その後、授業をしたり、他の実習生の授業を見たりして改善し、2回目を完成版として提出という感じです。1回目も細かく赤を入れるのではなく、ざっくりとしたアドバイスだけして、2回目の提出で完了にしています。こちら側からOKを出した後も実習生が納得できるまで、ぎりぎりまで考えて授業5分前に完成版ができるケースもあります。紙ではなく、Slackで提出してもらうため、柔軟に対応ができています。

授業整理会をしないので、その分実習生が授業準備をする時間、授業作りについて相談する時間を増やすことができました。私にも時間な余裕ができ、放課後生徒と関わる時間が少しばかりできました。

指導案は2回目を提出したら終わりなので、完成版が送られてくるのを寝ずに待つ必要がありません。以前は私がOKと言ったら完了になりましたが、今年は実習生が自分で納得して、提出した段階で終わりにしています。


実習生は自分でやりたいような授業ができ、自分で気づき、修正する力がつきます。
指導者側の私は、自分で授業の内容を考える必要がなくなり、また、実習生の授業から新たな学びが生まれます。

自分が理想とするやり方を押し付けるのではなく、実習生を信頼して任せているからこそ、実習生に対して、褒めたり認めたりする場面が増えました。上手くいった授業では、私も一緒にガッツポーズをするぐらい、嬉しくなってしまいます。

1年でやり方が変わった理由はおそらく2つです。

1つ目は、普段から生徒の学び合い活動中心の授業を行い、生徒に任せていること。もちろん、足りない部分は補おうとしていますが、教えなきゃとか、教えたいという意識がほとんどなくなりました。


2つ目は、カウンセリングについて学んだことです。カウンセリングでは、悩んでいる人の話をひたすら聞いて、悩みを一緒に整理することが大切です。悩んでいる人が自分で調整していくことが大切であり、第3者のアドバイスは相手のためにならないということです。


上手くことばにできないけど、学び合い学習の効果とカウンセリングの学びが上手くつながり、今回の実習指導に生きています。


また、明日からどうなるか、分かりませんが引き続き頑張って行こうと思います。

 


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