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結婚まで

やっと北海道を脱出し、短大の寮生活が始まった。
もうあの忌々しい人質のような生活から解放され、ルンルンだった。

2年間の間に、数回、実父が寮に訪ねて来て、お食事などに行ったが、その時は、寮生を連れて行ったりして、2人だけにならないよう、距離を置いた。私を手離した実父に、心を開けなくなっていた。
また、養母もたまに訪ねて来て、北海道で、さんざん養母に虐められてたことを、実父に告げ口してないか、チェックしに来てるかのようだった。

短大2年終わって、本当は東京で就職したかったのに、
養母に引き戻されるように、北海道に戻ってしまった。

北海道で就職して、そこで出会った人と結婚した。
その結婚は、養母の猛反対にあった。
親が貧乏、高卒、とにかく条件が悪いとののしった。条件のいい人と結婚させ、自営の役にたつ人を希望してた。あんたは、裏切った!と言われた。結局、私を利用したかったのだと思った。

私は、早く養母から逃れたかった。私は、大金持ちは知らないけど、小金持ちの汚い裏を見て育ったので、貧乏な人が理想だった。さらに、私みたいに複雑な家族関係でない、シンプルな家族関係の人を理想とした。(結婚して、しばらくしてから知ったのですが、夫のお父さんは再婚、お母さんは未婚の母の後、そのお父さんと結婚、不倫お姉さんがいたが、全部オープンな感じ。夫本人はシンプル)

今書いてて、思った!
そりゃー、養母反対するわー。
当時彼氏の雰囲気から、感じてたんでしょう。
結婚してからも、夫は、子供が産まれるまで、養父母の家には、基本入らせてもらえなかった。それでも、当時彼氏は、何も言わなかった。