ユーラシア大陸最南端ピアイ岬への行き方【2025最新】
はじめに
はじめまして。海外旅行が大好きな大学生です。
先日、ユーラシア大陸最南端として有名なピアイ岬に行ってきました!
ユーラシア大陸最南端という名所でありながら、『地球の歩き方』に行き方が載っていない、公共交通機関がない・少ないという難所でもあるピアイ岬。本記事ではシンガポールからピアイ岬への行き方や所要時間を解説します!
大まかなルート
シンガポール北部にある入出国管理局「ウッドランズ・チェックポイントWoodlands Check Point」からマレーシアに入国。マレーシアのジョホールバルからバスを乗り継ぎ、ポンティアンPontian、ククップKukupへ移動し、最後はタクシーでピアイ岬まで行きました。
ウッドランズ・チェックポイントに到着してから、ピアイ岬を観光し、戻ってウッドランズ・チェックポイントを抜けるまで約11時間かかりました。
もう1つのシンガポール-マレーシア国境である2nd Link側からジョホールバルに入ってPulai川を越える海沿いの道と公共交通機関があれば、もっと短く、早く着くのでしょうが、そんな方法は現在取れません(泣)。
シンガポール出国
チェックポイントへ
ホテルから地下鉄でWoodlands MRT駅へ向かい、950番バスでウッドランズ・チェックポイントへ向かいます。
ホテルがNovena駅周辺だったので、MRTの南北線を使ってWoodlands MRT駅に向かいました。
Woodlands MRT駅からチェックポイントまでは、Woodlands MRT駅の名前から想像できないほど遠く、約3 kmもあるのでバスを選択。
ちなみに徒歩でMRT駅からチェックポイントに向かう場合は、最短経路が南北線のMarsiling駅からで2.2 km、次点がトムソン・イーストコースト線(茶色)のWoodlands Northからで2.6 kmとなっており、どの経路にしても徒歩はおすすめできません。
日曜日だったこともあってか、Woodlands MRT駅に到着した朝8時30分時点で、バスの950番線には長い列ができていました。行列に並ぶこと20分、バスに乗車。満員バスに20分揺られてチェックポイントを目指します。
950番のバスは途中で南北線のMarsiling駅にも停留しますが、始発のWoodlandsの時点でバスが満員かつ、ほとんどの客がウッドランズ・チェックポイントで降車するので、もし950番バスを使うならWoodlands MRT駅からの便を使うとよいでしょう。
チェックポイント
950番のバス降車後、出国手続きを経て国境の橋を渡ります。
公共交通機関で来た人はバスか徒歩で橋を渡ることになりますが、ほとんどの人はバスを使います。バスが長蛇の列の時は徒歩の方が早いこともあるのでしょうが、少なくとも昼間に徒歩で橋を渡るのはおすすめしません。シンガポールは午前中でもかなり暑いため、体力がかなり持っていかれると思います。
橋を渡るバスは行きのバスと違うバスでも大丈夫です。私は170X番に乗りました。
マレーシア入国
入国手続き
橋を渡り終えたらいよいよマレーシア入国です。日本のパスポートを持っている人は、入国検査でビザを用意したり、紙に何か記入したりする必要はありません(2025年1月現在)。Immigration Counterの前にはQRコードが貼ってありますが、こちらも記入する必要はありません。
バスターミナルへ
マレーシア入国後、ジョホールバルのLarkin Sentral Bus Terminalに移動し、地方へのバスに乗り換えます。
予め用意しておいたマレーシア・リンギット(RM)をジョホールバル・チェックポイントの売店で崩し、いざジョホールバルへ。
ジョホールバルでもシンガポールのバスは走っているので、チェックポイントからバスターミナルまではシンガポールの170番バスを使いました。Easy Linkカードが使えて便利。
余談ですが、Larkin Sentralバスターミナルの近くには「ジョホールバルの歓喜」で有名な、Larkin Stadiumがあります。時間に余裕がある人は旅程に組み込んでも面白いかもしれません。
ジョホールバルからポンティアンまで
ジョホールバルから中間地点のポンティアンを目指します。
バスターミナルに着き次第、Pontianの行き先が書かれているバスを探します。マレー語が全くわからないため、バスを探しには苦労するだろうと予想していたのですが、案外すんなり見つけることができました。英語ありがとう。
運賃は片道6.2RMでしたが小銭を持っていなかったので、同伴者と合わせて2人分で13RM(455円)を払って乗車。10時にバスは出発しました。
ポンティアンからククップへ
バスに揺られること90分。ジョホール海峡を臨む海の町ポンティアンに着きました。ポンティアンからピアイ岬近くの町ククップまで、これまたバスに乗ります。
ポンティアンについてすぐククップ行きのバスを探しましたが、不運なことに次のバスは3時間後。軽い絶望感を抱きつつ、ポンティアンの町に繰り出しました。
ポンティアンで小旅行
ククップへ
ポンティアンで小旅行を楽しんだ後、ピアイ岬近くの町ククップへバスで移動します。料金は片道3RM(約105円)。
道沿いにはモスクやヤシの木が見えました。出発して25分後無事、ククップへ到着。
ククップからピアイ岬まで
ククップからピアイ岬へは公共交通機関がないため、タクシーで向かいます。
他の方のブログ[2]で、タクシー料金が4年前で40RM(約1400円)との情報を得ていたので、35RMから値切りを始めましたが、話にならないと一蹴されました。さすがに値上がりしているか。
その後も交渉を続けましたがタクシーが数台しかなかったこともあり、完全に足元を見られ、言い値の70RM(2450円)で往復してもらうことに。
とはいえ、幸運なことにポンティアンでピアイ岬に行く別の日本人に会った(!!!)ため、1人当たり約820円で往復できました。ラッキー。
タクシーでヤシのジャングルを走ること20分。いよいよ、ピアイ岬が近づいてきました。
ピアイ岬到着
シンガポールのホテルを出てから8時間。念願のタンジュンピアイ国立公園に到着しました!
チケット売り場で20RM(約700円)を払い、冒頭のモニュメントとご対面。
そこからまっすぐ歩くこと5分。遊歩道からはマングローブの林やハゼ、カニが観察できました。
しかし歩いても記念碑が見えません。Googleマップを見ると道を間違えていたみたいです。入口まで戻り、気を取り直して左の道へ。
そして歩くこと10分。
高校の頃所属していたクイズ研究会でピアイ岬の名前を聞いてから約7年。ついに念願のピアイ岬に到達することが出来ました!
海にはカニや海鳥、タンカーが見えます。左側にはシンガポールがあり、自分の来た道を想像できます。達成感。
お土産にキーホルダーと到達証明書をゲットし、ホクホクしながら帰りました。到達証明書Certificateはチケットオフィスにて5RM(約175円)で購入できます。
帰路
ピアイ岬からジョホールバルへ
時刻は16時15分。帰途に就きます。基本的には来た道を戻るだけです。
しかし、ククップからポンティアンへのバスが18時30分発と遅かったこと、日本人の方と一緒になったことから、ピアイ岬から直接ポンティアンまでタクシーで戻りました。3人で追加40RM(約1400円)でした。
16時40分にポンティアンに着き、17時発ジョホールバル行きのバスに乗りました。
徒歩でジョホール海峡を渡る
ジョホールバル・チェックポイントでマレーシアの出国検査を抜けると、フロア一杯に人が溢れていました。橋を渡るバス待ちの人です。時刻は19時20分と遅かったため、さすがに待つことはできないと思い、徒歩で国境をこえる選択をしました。
ジョホールバルの陸地を出るまでの道はわかりづらい・長いと大変でしたが、海上まで来ると渋滞している車よりも早く歩くことができました。
なんとかウッドランズ・チェックポイントに着きました。歩くのにかかった時間は25分。私が速歩きなのもありますが、意外と早かった!
ヘトヘトになりながら出国検査を終え、長蛇の列に並び、バスに乗ってホテルに帰りました。ホテルに着いたのは21時30分。疲れた…
終わりに
いやぁ本当に遠かったです、ピアイ岬。距離もそうですが、乗り換えが多く大変でした。タンジュン・ピアイならぬ、複雑・ピアイです。
とはいえ、1番の難関はシンガポールのウッドランズ・チェックポイントをいかに早く抜けられるかですので、ジョホールバルに宿泊すれば比較的スムーズに旅行できると思います。
皆さんもシンガポールにご旅行の際は、1日使ってユーラシア大陸最南端を目指してみませんか?
Tips
マレーシア・リンギットRMはシンガポール内で交換しました。10000円出して、8500円分をRMに、残りをシンガポールドルに交換してもらいました。
用語解説【ピアイ岬】
Tanjung Piai。マレーシアのマレー半島部南に位置する岬。ユーラシア大陸最南端の岬として有名。余談だが、ユーラシア大陸最北端はロシアのチェリュスキン岬、最東端は同じくロシアのデジニョフ岬、最西端はポルトガルのロカ岬である。
参考文献
[1]SMRT公式HP、地下鉄地図
[2]2020年のシンガポール-ピアイ岬への旅ブログ、これを参考にして旅行しました