原因を否定したら「安全」になる?
上記記事を読んだ
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これまで、アジュバントの有害性を指摘する研究がHPVワクチン接種後に生じる神経系の症状と結び付けられてきたことから、松村教授らのチームは「今回の研究成果はHPVワクチンの安全性を示すもの」としています。
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と記事は結ぶ
研究論文自体には異議はない
(異論がないという意味ではない)
いろいろな研究があること自体は良いことである
しかし
アジュバントの存在と
接種後の神経系の症状には
因果関係がないとしても
それだから「HPVワクチンは安全だ」ということにはならない
さらにいえば
アジュバントの有害性が
接種後の神経系の症状と関係がないことが
証明されたわけではない
今回の論文は
関係性の立証としては不十分だ
と指摘しているだけである
…記事を読む限りはそう読める
松村教授の論文はそういう内容だったのだろうか
ほんとうはもっと厳密に語っていたのではないか?
それを記者がこういうまとめ方をしたのではないのか?
よくわからないが
こういう
論理性に欠ける記事が
コロナ以降大量に増えた
ジャーナリストはあえてそのような記事を
執筆しているふしもある
なぜなら
その程度の論理的思考力で
記者になれるとも思えないし
よしんば記者になったとしても
上層部から添削されたてマシになるはずだからである
科学的に「立証」されようが
科学的権威がそのように認定しようが
「接種後に神経系の症状が出て、苦しむ人がいる」
という現実は
まったく否定されないのである
かの森鴎外先生だって誤ったのである
過去の教訓に学ばない
人間の合理的知性と医師らの学歴に対する盲信は
そろそろ卒業したほうが日本社会のためである
記者は自ら疑問をもって
記事を書いてほしいと思う
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