彼女がNTRられ自暴自棄の中行った合コンで出会った美少女に告白されたんですけど...。【11~20話】
【第11話 まさかの修羅場】
凛奈が帰った後、二人でご飯を食べた。
柊さんが作ってくれたカレーは本当に美味しかった。
「柊さんって...本当何でもできちゃうんだね。むしろ何かできないこととかないの?」
「うーん。そうねー...。知ってると思うけど恋愛は下手よ。好きな人に振り向いてもらおうとするけど、いつも空回りしちゃうし」
「...」
「ほら、また困らせちゃったでしょ?でも、ごめんなさい。私そういうの...よく分からないのよ」
「少しずつ...分かっていけばいいと思うよ。俺も初恋の時は相手の気持ちとか考えずに、自分が自分がってなって失敗しちゃったんだよね...」
「そうなんだ...。それでさ...写真って私の裸のやつだけだった?」
流石にパンツの匂いを嗅いでるとは思わなかった...。
これに関しては本人には内緒にしておこう。
「う、うん。もちろん」
「そうなんだ。でも...ちょっとだけ、見てみたいっていう気持ちわかるかも。私も今そんな感じだから...」
「まぁ...確かに好きな人のだったら...見たいかも」
「本当?そっか...。そうだよね。...そういえばさ...私の裸の写真...見たんだよね?」
「え?いや...ちょっ、ちょっと...だけ...」
「なんでじっくり見てくれないの?」
「み、見れないわ!流石に!」
「...そっか。なら良かった」
「柊さんはさ「その呼び方...嫌。千里って呼んで欲しい」
「ち、千里...さん」
「さんは要らない。時々出る敬語もなし」
「...千里」
何だかすごく恥ずかしい。
「なーに?和成くん」
そんな会話をしている時にインターホンが鳴る。
ピーンポーン
正直、凛奈の姿がすぐに浮かんだ。
仕返しにあの男を連れて帰ってきたとか...。
恐る恐る玄関に近づき、ドアスコープを覗くが残念ながら真っ暗だった。
間違いなく指で隠している。
後ろに立っている千里に無言で首を横に振り、誰かわからないことを告げる。
今までのことを考えれば凛奈が何をしてくるか見当もつかない。
ゆっくりと鍵を開けた瞬間のことだった。
ガンっ!と強く扉が開けられる。
俺の心臓はピークに達して、激しく鼓動をする。
すると、その小さな隙間から顔を出したのはなんと二ノ宮さんだった。
「こんちはー!!いま暇ー?」
俺は全身の力が抜けたようにヘタる。
「ちょっ、大丈夫?」
そして、二ノ宮さんの後ろからもう一人現れる。
「理乃ちゃん...。やっぱり帰りましょう...。迷惑ですって...」
「えー!いいじゃーん!どうせ彼女もいないんでしょー!」と、ガンガンと扉を開けようとする。
「ちょっと!今開けますから待ってください!」
どうやら完全に出来上がっているようだ。
「はーい。どうぞ」
「おじゃっましまーす!!...って、なんで千里がいるの...?え?二人ってそういう関係になってたの...?」
「理乃先輩こそ...。何してるんですか?って、結奈もどうしたの?」
俺以外の全員がパニックになる。
「「「...」」」
「えっと...」
「ふーん?他の子ともうまいこと進めてたんだ」
「...千羽さん...。モテるんですね...」
「千羽くんの浮気者ー!私のこと愛してるって言ってくれたのにー!!」
「いや!言ってないですよね!?」
まさかここで修羅場を迎える俺。
「...それでー?まず千里がここにいる理由から聞こうかなー?いつからお家に出入りするようなエッチな関係になってたのかなー?」
「まだエッチはしてません」
「まだってことはこれからするつもりだったの!?」
「私はいつでも受け入れる覚悟はできてます」
「いやーん!千里のエッチ!」
「...//」
「てことは、千里は千羽くんのこと好きってことでいいのかな?」
「はい。次、理乃先輩と《《和成》》くんとの関係聞いてもいいですか?」
「私と千羽...和ちゃんとの関係はー...大人な関係?」と、こっちにウィンクしてくる。
「何ですか大人な関係って...。二人で映画見てご飯食べただけですよ」
「理乃先輩が二人っきりでご飯と映画!?」
「そんなに驚くことなの?二ノ宮さん結構友達多そうだけど」
「理乃先輩は男と二人で遊ぶなんて滅多にないことだから!」
「まぁーねー!だって和ちゃん可愛いだもーん!」
「...手強いライバルが...」
遊んでそうな感じで意外と真面目で、明るくて可愛くて...何より年上!!
あのAVのことが頭に浮かぶ。
「それで?結菜と和成くんとの関係は?」
「実は結菜ちゃんは妹の友達だったんだよ。この間実家帰った時にたまたま一緒にいて...遊んだよね」
「は、はい...」
可愛くて大人しいロリッ子...。
さらに純粋で何でもいうこと聞いてくれそう...。
「...ここにも強力なライバルが、、、」
待ってよ。私が一番キャラとして弱いよね!?ど、ど、どどどどうしよう...!
「そ、それで...お二人は何しにきたんですか?」
「えー?お酒の勢いでなんとなーく!暇だし家遊びに行ってみようかなー?みたいな?ほら、AV鑑賞しようかなーとか!」
「う、うちにそんなのないですよ...」
「『家庭教師のお姉さんに...』」
「「「...え?」」」
「ベットの下に入ってた」と、言いながら千里がそれを取り出した。
「なっ!?」
「もうー!やっぱり持ってるんじゃーん!和ちゃんのエッチー!...って、なになにー?家庭教師のお姉さんに優しく...。ふーん?こういうの好きなんだー?」
「ち、ちがっ!それはたまたま!」
「...千羽さんは...年上が好きなんですね...」と、何故か泣きそうになる結菜ちゃん。
「ちょ!?泣かないで!?」
「なんなら私が筆おろししてあげようかー?って私処女だけどー!www」
「わ、私が一番エッチな家庭教師の雰囲気に近いと思うけど...。どう?」
「いや、あの...もう勘弁してください」
そうして一晩中彼女たちに翻弄されたのであった。
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