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部屋と心が繋がってるは本当だった

ワタシは物心ついた時から今だと“汚部屋”と呼ばれるような部屋で育ってきた。
小学校低学年の頃、友人宅へ遊びに行った時にどの部屋も綺麗でびっくりしたことを今でも覚えている。
「部屋は散らかっているもの」と思っていたので、当時のワタシからしたら本当に衝撃だった。

いや、なんとなく、アニメに出てくる家はどの家も片付いているというのが当たり前だったから、何となくは分かっていたのかもしれない。
けど、実際に見てその空間に身を置くとその心地良さに少しそわそわした。

それでも、我が家は洗濯物や物で溢れて床は見えていないのが当たり前。
床に溢れているのはゴミではなく服や物。

変なところで綺麗好きな母は、ゴミはきっちりゴミの日に出し、水場だけは綺麗にしてた。

なら部屋も…と思うが、母も女手一つで朝から晩まで働いて、休みは週に1回、ワタシと弟を育てあげてくれた。
だから、仕方ないと思って生きてきた。

だけど、それがダメだった。

大人になってもワタシの部屋は服や小物で埋め尽くされたまま
散らかしているという意識は全くなく、気付いたらこうなっていて手遅れ…という表現の方がしっくりくる。

今まで片付けの本を何十冊、何百冊と読んできたし現在も何冊か所有している。
だけどちっとも片付かない。

そのことを承知の上で今の夫は結婚してくれた。
子どもが産まれるまではワタシもそれなりに気を付けて神経を張り巡らせて頑張っていた。
せっかく買ったマンション、汚してなるまい!と片付けだけでなく、掃除も徹底した。

けど、上の子を妊娠中に部屋の匂いでも吐いてしまうほどの酷いつわりに悩まされてワタシは寝室以外はほとんど滞在出来なくなっまった。
そんな中で夫が不在の平日の日中に義母が現れた。

「寝とき寝とき!ちょっと台所片付けるだけやから!」と。

片付けるもなにも一切使っていないのだが…
と思いつつも声を出すと吐いてしまうので頷いてベッドに潜り込んだ。
すると義母から…「汚いなぁ〜夫も片付け下手やからさくらもち子ちゃんがちゃんとしな!お酒の缶もこんなに!夫は飲まへんからな〜」

その瞬間、ワタシはサァァァっと全身の血の気が引いていくのを感じた。
確かにこの2週間は立つことも出来ないほどつわりがひどく何もしていなかった。
缶も袋に入れてキッチン横に置いてあった。

でも、キッチンはこの2週間全く使うこともなく夫も買ってきたものを食べていたから綺麗なはずだし部屋も綺麗。
缶は妊娠前、おたくの息子さんと毎晩晩酌をしていたもので、ワタシはゴミ庫にも行けないから置いてあるだけ。

いろんな言い訳が頭の中をグルグル。

ああ、夫のことを不幸にしているのはワタシなんだ。
片付けの出来ないワタシといる夫は可哀想なんだ。
ワタシはダメな奴なんだ。
と、ワタシはワタシのことを全否定されたみたいに捉えてしまい、夫に対して申し訳なくなってしまった。

まぁ、この時は妊娠によるホルモンバランスの乱れやつわりで思うように生活出来ないストレスなんかもあったと思う。
今なら、「こんな状況で何かできると思いますか!?」とでも言ってやるかもしれない。笑

出産後、みるみるリビングや寝室が服やら小物やらで埋め尽くされていった。
もうそれこそ“気付いたら”なレベル。

あぁ、やっぱりワタシはダメな奴なんだ。
と、また自己嫌悪に浸っていった。

ちなみに、夫の実家はめちゃくちゃ物が少なくスッキリとしている。
ミニマリストまではいかないが、一つ一つが長く使われていて、きっちり整理整頓されている。
そんな環境で育った夫だが、ネットショッピングをするのが好きみたいで、子どもの物やワタシの物をぽんぽん買ってしまうタイプ。
で、気付いたら物を増やしすぎるのだ。

ワタシは、もっぱらの買い物好き…と言うより、昔から買い物がストレス発散の手段。
ストレスが溜まるとネットやら店舗やらでバンバンお金を使って手に入れたらそれで終わり。
そんな専門学生時代を送っていたし、社会人になってからもそれは続いた。
その時に作った借金に今も悩まされている。
自分は買い物依存症なのでは?と悩んで調べまくったこともあった。

着れもしない洋服をバンバン買っては山積みに。
20代で買って残った物なんてほとんどない。 
それでも、気に入った服は何年、何十年と着続けていた。

ワタシ買い物はしまくるけど、気に入った物は10年前の物でも使ってるし洋服は着る頻度が高い。
そのことに気付いた20代後半、ワタシは洋服の買い方を見直した。

着心地の良いものは高い安いは関係なくワタシは5年でも10年でも着続けるし持ち続ける。

ということは、そういうポイントを押さえて買い物をすれば洋服は必要以上に増えないのでは?と考えた。
そして、それ以来ワタシは洋服を一度買うと何年も着たおすのでクローゼットに余白が生まれた。
また別の記事でワタシが服を購入する時のポイントをまとめてみようかな。

とは言え、長年の癖というものはなかなか抜けない。
やっぱりストレスが溜まると衝動買いをしてしまい、そういう服はやっぱり着ないしまた寝室に山積みにされる。
子どもが生まれてからは子ども達の服の衝動買いも増えてしまった。

そんなものが寝室には散らばっていて床はほとんど見えない。
何回か片付けをするものの、減らしたりしたわけでもないから増える一方でまた元に戻る。
そして、常に足の踏み場があるかないか分からないリビング。
リビングはに落ちている物のほとんどがオモチャだった。

そんな部屋で過ごしているとイライラが増していく。そんなイライラをぶつける相手はやっぱり子どもだ。

前回の記事にも書いたが、どうしても息子が苦手で、そんな部屋にいるからか、イライラが10倍くらいに膨れ上がる。

ここ数年でHSPという言葉をよく目にするが、多分ワタシはそういう気質を持った人間なのだ。
だから、散らかった部屋は刺激となり万年疲れの取れない体でイライラが増し、昨年からは偏頭痛に悩まされることも増えた。

こういう部屋や出来事は自分たちだけでなく、子どもにも悪影響を及ぼすのでは?と。
それがワタシの中で一番の気掛かりであり恐怖だった。
どうやって子ども達に片付けを教えたらいいのかも分からないし、片付けられない自分や子ども達にもイライラする。だから、産後もたくさん片付けの雑誌や本を購入して読んだ。
けど、何も変わらなかった。

そんな寝室やリビングで過ごしてはや3年。
とうとう、ワタシは爆発してしまった。
子ども達のオモチャを全て処分したのだ。
床が見えるリビングを見て、なんだかホッした。

数日経ってもリビングの床は見えたまま。
少し、ほんの少しだけど心に余白が出来た。ちょっぴりだけどね。

夫も、「オモチャがないだけでこんなにもリビングが広く見えるんか。子ども達もオモチャがなくても遊んでるし、親や周りが勝手に与えたいと思ってただけやねんな。」と。

オモチャがあることで子ども達の遊びや思考の幅も広がるとは思う。
けど、あっても自分達で管理が出来ないうちは必要ないかなと。
片付けの出来る環境に整えたら、また、本当に欲しいと思える物を買おうと思う。

ほんのちょっぴり出来た心の余白も、ちょっぴり過ぎてなかなか保たず。笑
普段は穏やかで怒らない夫がイライラを子ども達にぶつけるようになったのだ。

これはまずい…と本気で思い、ワタシは体の疲れを癒す場は寝室だと思い、寝室の大改造を先日提案した。
夫も大賛成してくシーツからカーテンまで新しいものに買い替え、子ども達は預かってもらい丸一日かけて寝室の断捨離と模様替えをした。

そしたら、こんなにも気持ちの良い寝室だったのか…とビックリするくらい素敵な寝室に生まれ変わったのだ。

一仕事を終えて部屋で初のエアコンを付けて茶香炉を焚いて2人でベットに座りぼーっとした。

夫が、
「片付けるだけでこんなにも居心地の良い部屋になるんや…。ずっとここにおりたい。」
と言葉をポツリと呟いた。

ワタシ達は片付いた部屋の居心地の良さのとりこになった。
片付けてまだ1週間ほどだがそのままだ。

寝室だけでゴミ袋10袋ほど出た。
こんなにもお金も時間も無駄にしてたのか…と自分自身に腹が立った。そして、物を買うことについてとても考えさせられた。

この“居心地の良さ”を常に感じて暮らしたいと思った。
いかに今まで何も考えずに生きてきたのか思い知らされる。
今年の1月から家計簿も付けているのだか、今までよく家計簿をつけないで生活してきたなと心底呆れた。
ここ2年ほど、生活費が足りなくて消費者金融からお金を借りたり、カード払いをリボにしたりと今じゃ考えられない生活をしていた。今だに返済や固定費等でお給料の8割が給料日には消えてしまう。貯金どころでは正直ない。そのへんの話しも長くなるのでまた書こうと思う。

話しが脱線してしまったがこの片付いた寝室の“居心地の良さ”に比例して、心の余白がかなり空いた。1/3は空いたんじゃないかな?笑

それくらい、この寝室の大掃除は私たち夫婦に良い影響をもたらした。
よく聞く、「部屋の乱れは心の乱れ」という言葉は本当だったんだと30代になってやっと気付けた。

今まで麻痺していた自分の“心地よい”という感覚をもっともっと大事にして体験させてあげたい。

願わくば、“心地よい育児”も体験したい。

我が家の“心地よい生活づくり”の旅はまだまだ続きそうだ。

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