おう、しょげた夏だったぜ
太陽はとっくに沈んでた。交差点の真ん中のとこで救急車が立ち往生をして、ぼくはそれを平気で無視しながら帰宅した。午後八時、なにも食いものがない冷蔵庫の奥の方で拾ったカントリーマアムを食べて、精神薬を飲み眠った。
朝 朝 朝
えーと、敬語の使い方とか謝り方とか難しいことが多いので、ぼくはなんかバカなフリをしながらヘラヘラしてるしかない。社会のなかでは。出勤の道すがらスーツを決めた男女が颯爽と歩道を歩いている。ぼくは。ぼくは、いざという時に頭を守れぬ変なヘルメットと安原付きをふかしながら、瀕死月給めがけて全力ダッシュをかましている。劣等感、とかじゃない。もっと現実的で圧倒的な敗北感がぼくの魂を支配している。
本当のインテリ層の人生を見るに、ぼくはなんかもう巨人の足裏を見上げた稚魚である。学歴社会の現代で中卒とかいうバカすぎる名札を首から下げて、どこに行っても笑われ貶され蔑まれ、ぼくは一体なんなんだろうと本気で思う。中卒、ってやばくねえか。おい。
幼い頃から祖父が暴力をふるう場面ばかり見てきた。その祖父が昨日、病に倒れた。そのまま死ねばいいと思う。世間の人間がどう感じるかなんてどうでもいいけど、ぼくは本当に恨んでいる。ずっと死ねと思っていた。ぼくの最初の記憶は2歳のとき、祖父が母に手をあげる場面だ。弟がいるお腹を蹴ったシーンと、涙を流しながらハサミを握る兄を横目に、ぼくはただ茫然としていた。
身内にさえ自己主張がうまくできない子供だった。自分の意見は人以上にあってグツグツ煮えているのに、なにかが無いために主張しなかった。一切。人から言われたことをやるだけ言うだけ笑うだけ。唯一反抗したのはその祖父に、殺すぞと言ったことくらいで。病状は芳しくない。たぶん死ぬっぽい。やっとだ。祖母も母もぼくらも皆んな救われる。30まで政治運動に励む無職で、そこから会社を起こすも失敗し、妻に借金を返させ、おまけに2度の逮捕歴をもつジジイだ。ぼくは倫理的に正しいことを言うつもりはないのでハッキリ言うが、ジジイにせよいじめっ子にせよ教師にせよ、ぼくを苦しめた奴はみんな死ねやと思ってる。事件でも何でも良いから勝手に巻き込まれて勝手に居なくなってくれと叫びたい。法律がなけりゃ殺してたって場面も山ほど
途中で悩みに脳をフリーズさせてしまい、書きたいことが分かんなくなったが、ともかく生きましょう。ちょこまかと。右往左往しながら。ほんとに無理になったら、無理になるタイミングが一緒やったら、地元の自然公園で首でも吊りましょうね。あ、ここ2回の日記読んでくれた人ありがとう。自分でも言いたいこと言えて結構嬉しかったから、ほんとにありがてえです。死ぬときは一報ください。またね、くれぐれも、お元気で