【第54回】『チャンス2』

『もう、梅雨明けたんですかね』
『37度とか、この気温の中、外回りなんて最悪ですわ』

そやな、ぬるめのお風呂くらいにはなっとるわな。
でな、ここで前回の続きや。

『これは何のチャンス?』

『曇りやったらマシやし、雨の方が気温上がらんでエエわ』って思うやろ。ちょっと前まで
『何か天気が暗いと気分も暗くなりますわ』って言うとったやん。今はそういう日にこそ、元気でるやん。

晴れの日やと、スグ暑くなるから『暑くなる前に移動しよ』って、早起きして、空いてる電車に乗るから座れるやん。

あと、新規開拓行く時
『初めてのトコは、ピンポン押すのが苦手』って言うとったけど、今、外でじっと待っとったら暑いから『何とかして、早く中に入れてもらおう』しか考えられへんやん。緊張とかしてるヒマ無いわ。

でな、中に入れてもらって、冷たいお茶でも出してもらった日には『ココ最高や』『何て良い会社、良い人たちなんやろう』って思って感謝するやん。
『会ってくれただけでサイコー』になるやん。
その気持ちて話してたら、会話も弾んで、お客様への印象も良くなるねん。

一見、厳しい環境っていうのは、フツーに考えたら大変かもしれんけど、『適応力』と『生命力』を鍛える良い機会でもあるんやわ。

『暑熱順化』って言うやん。
暑さもその事自体に慣れていくのよ。
そしたら、そんなに負担でも無くなるねん。
最初だけやって。
筋トレした時の筋肉痛みたいなもんな。

もっと大事なのは、『厳しい環境ほど小さな幸せに気づく』事な。

信号待ちて、小さな日陰あると、メッチャ嬉しいやん。そこに風がサーっと吹いたらサイコーやん。
仕事終わって、家帰ったら『あ〜疲れたわ』って、グダーってなっとったのに、今は玄関ドア開けた瞬間『メッチャ涼しいわ、サイコーや』って元気出てくるし。仕事で疲れているハズが『掃除機かけて』でも『洗い物やっといて』でも『ゴミ集めてきて』でも、『ハイ!喜んで!!』ってなるやん。
その家族が家におるから、ドア開けた瞬間から涼しいんやもんな。

そうやって『チャンスや』と思える『幸せの芽(種)』を見つけてみ。コレってトレーニングの一種やから。

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