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「 ぼくは くま 」 青ブラ文学部



#青ブラ文学部Iお題Iぼくはくま
山根あきらさんの企画に参加させて頂きます。
よろしくお願い致します。


              (約850字)



くまのゴンさんははいつもお腹が空いて
グーグーグー。
今日もうさぎのラビット家のハチミツを
たくさんご馳走になってご満悦。
お腹をさすりながらの帰り道。



一羽の美しい「ハチクイ鳥」のジュナが飛んできた。
世界でも美しさを誇る鳥だ。
妖精のように空を飛ぶ。見惚れたゴンさん。
ジュナはゴンさんの周りを華麗に飛び回って去っていった。



        ▫️🍯▫️



ジュナは次の日もやってきて美しい姿で舞う。
くまのゴンさんはジュナをいつも待つようになった。
知ってるかのようにジュナは訪れ。
「わたしもあなたのこと好きよ」と
ジュナは言ってるが如く華麗に時に可愛く舞う。



ジュナに頭をツンツンされて。
くまのゴンさんは嬉しくなって、肩に留まらせてジュナをラビット家に連れて行った。



        ▫️🍯▫️


ラビットはゴンさんにおねだりされると弱い。
ゴンさんと話してる合間にジュナは突然姿を消した。
どこに行ったんだろう?2人で探しに行くとジュナは庭のアンズの花に止まってるハチを食べている。
「ハチクイ鳥」の餌は「ハチ」だ。



ゴンさん達のハチミツが取れなくなってしまう。ジュナに「やめろ!」「君はぼくのことが好きで近づいて来たのじゃないのか!」と叫んだ。


ジュナが言った。「私ハチが大好物なの。あなたハチミツの香りがすごくて、狙っちゃったの」
「それにあなたくまでしょう」
「わたし鳥よ」
「最初からお付き合いなんて出来るわけないじゃない」そう言って飛び去って行った。


        ▫️🍯▫️



隣のラビットがつぶやいた。
「ゴンさんはくまなんだから、最初から恋愛対象外だったんだよ」


ゴンさんは「ぼくはくま!わかってるよ。なぜだか今日はジュナと上手くいく気がして、猛烈アピールだったから」


ラビットが気の毒そうに言った。
「ゴンさん今日は八月三日だよ。ハチミツ🍯の日だからね。ゴンさん朝からハチミツの匂いプンプンさせてるよ」
「こういうのハニートラップって言うんだよ」
「ゴンさん純情だから気をつけないと」


 呆然と立ちすくむくまのゴンさんだった。
  「ぼくは くま。ハニートラップ⁈」

           




          FIN


※ハチクイ鳥は、実在します。
色鮮やかな小さな鳥で、工夫しながら刺されないようにハチを食べます。他の昆虫も食べます。

参考文献 ナショナルジオグラフィック日本版



ディズニー公式「くまのプーさん」より
くまのプーさんとラビットを参考にしてます
ストーリーはもちろんオリジナルです。

引用文献 





   山根あきらさんの公募記事です

     よろしくお願いします。


最後までお読み頂きありがとうございます。


               サブリナ