日帰り?!停留精巣の手術
2歳半差の兄弟を育てるトモです。
これは長男を出産した病院で生後4日目に発覚した停留精巣のおはなしです。
産院での新生児検診で「片方無いね」と。
なんのことですか??
「ほらここに…」と下腹部を触って精巣の1つが下りてきてないと。
そんな事あるんだ!!
いや、触っても素人の私には分かんないよ!!
◆ 停留精巣とは
4ヶ月健診でも下りてなく、首座りも遅かったから6か月健診と10ヶ月健診もしてもらったけど下りていませんでした。
大きい病院に紹介状をもらって、検査をしてもらうことに。
「1歳過ぎても下りなかったら手術しましょう」
こうしたら下りるとか、これ食べたら良いとか何も出来ることがなく、おむつ替えやお風呂の時に見てても全然下りる気配がないとは思ってたから、腹をくくって臨んだ1歳すぎの検診。
「基本的にはその日のうちに帰れるよ。いつにします?」
やっぱり手術かぁという諦めの気持ちと、全身麻酔なのに日帰り?!という驚きでした。
下腹部と袋を1cmずつくらい切って、お腹から下ろして袋と結ぶらしいです…
下ろすというのは、精巣には血管が貼り付いてるからそれを剥がすことで距離を稼ぐそうです…
(お医者さんってすごいのね)
極稀に、袋と縫っても上に戻ってしまったり、袋の中で生存できないこともあるそうです。
(人体ってすごいよね)
1歳半の小さな体の小さなボールとその周りの血管、そして縫う作業。考えるだけで怖い。
◆ 手術当日
手術2時間前まで水分は可とのことで、いつもよりだいぶ早い6時前に起こして、お茶を飲ませました。
そして何されるか分かってないまま病院へ。
病院着に着替え、看護師さんに抱っこされて思いの外泣かない我が子に驚きながらも、まだ何されるか分かってない我が子を不憫に感じつつ、見送りました。
全身麻酔での手術です。
1時間半くらいして眠ったまま戻ってきたけど、ベッドへ移動する時に少し起きて、痛いのか夢なのかギャン泣き。
まだ手術直後なので抱っこもできず、病院のベッドで私が添い寝する形でくっつきました。が、息子は私の髪の毛を咥えると安心する子だったので看護師さんの前で髪の毛を食べられる姿を披露して少し恥ずかしかったです。
病室に戻ってきてから1時間程で目を覚まし、まずはお茶を一口。
むせなかったら、もう一口。
お茶が飲めるのを確認したら、固形物ということで大好物のバナナ登場!でも、まだ目は虚ろで頭は寝てそうなのに、ペロッと食べました。
そして、もう1つの大好物たまご豆腐を見せると目を輝かせ、ペロッと食べました。
むせること無く食べたので、15時頃に退院しました。
本当はもう少し早く退院できたけど、たまご豆腐を食べさせたことで時間が押しました。
◆ 経過観察① 4日後
ちゃんと袋の中に留まってるか、炎症起こしてないかなどを確認してもらいました。
特に異常なしということで、次へ。
◆ 経過観察② 1ヶ月後
ちゃんと袋の中に留まってるか、縮小してないかなどを確認してもらいました。
特に異常なしということで一安心。
◆ 経過観察③ 半年
改めて、ちゃんと袋の中に留まってるか、縮小してないかなどを確認してもらいました。
この半年、手術で下ろした方はボールが小さくて、袋も小さいので、見た目では左右差が大きく、いなくなった?!と思うことも多々ありました。
ただ、夫に聞くと大人でも日常で上下することもあると聞いて衝撃を受けましたが、確かに野球の死球でジャンプする姿を昔テレビで見たような…。
息子はお風呂のときに夫に触ってもらったら小さいけどあると言ってたし、病院でも特に異常なしということで一安心。
◆ 今後
半年大丈夫だったから、もう基本的に上がることは無いし、消えてなくなることもないとのこと。
しかし、将来的に停留精巣未経験者に比べて、精巣ガンのリスクは若干上がること、不妊リスクも否定は出来ないとのことを聞きました。
とはいえ、
2人に1人はガンになる時代、停留精巣のせいでガンになるかは分からないし、精巣ガンなら見た目に分かりやすいから早期発見しやすいとも言われました。長男が大人になる頃にはリスクが少し高めということは言っておかないと。
そして不妊も色んな原因があるし、停留精巣も片方だけだからそんなに気にすることはないと言われました。
子供の傷治りの早さに加えて、袋の傷口はシワに埋もれて半年もしないうちに分からなくなり、お腹の傷口もおむつやパンツのゴム辺りなので1年も経たないうちにわからなくなりました。
だから大人になってからのリスクより、私は女だから分からないけど、小学校などで男の子同士でトイレに行ったり着替えたりした時に、袋の大きさについてからかわれることがないかなと少し心配しています。あとは彼女が出来たら…
まあ、心配したところでそれもしょうがないので、本人に理解してもらえるように説明して、お友達には笑って説明できるようになってもらうしかないですね。