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パンドラの箱

傾聴を学び始めたときの最初の一歩が
自己理解。
自分はどんな人物で、何を大切に思うのか。
自分のことを理解しなければ
他者を理解することができず、
自分と他者の境界がはっきりしなければ
健康的に話を聴くことはできない。

すぐに自分の全てがわかるわけではなく、
徐々に徐々に
自分の深部へと入って行く。

表面的には良い人を装っているけど
ものすごく深い闇を抱えている気がする。
それが表に出てこないよう
パンドラの箱を開けないよう
必死に取り繕っている自分。

パンドラの箱が開いてしまったら
自分は呑み込まれて
狂ってしまうのではないか。

相手を傾聴し、
自分も傾聴してもらう中で
自分では目を背けてきた
嫌悪、恨み、妬み、憎しみ、無力感と
対峙する。

そんな感情を持っていたことを受け入れ、
味わい、
そんな感情を持った自分を許す。

どんな感情を持ったとしても
自分を許す。

自分を許すことができれば
パンドラの箱が開いて
どんな感情が出てきたとしても
もう大丈夫。
怖くない。

自分を許し、守ってくれる自分がいる。

パンドラの箱の一番底に沈んでいたのは
愛だった。



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