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私のスキーの歴史 パート3

怪我の功名とは、まさにこのことです。
骨折により、力まかせのスキーができなくなり、
なめるような、軽やかなスキーをするようになり、
タイムも速くなりました。

やっと本当の「山回りクリスチャニア」ができるようになりました。

ここからは、私がスキーをする時にいつも心がけていた
不変のイメージです。

高い姿勢で手首は視界から消さない

膝と腰は常に前へ前へ

スキー靴のタングに全体重を乗せるような感じ

骨盤を前傾気味にして、骨盤でスキーの前のほうを押さえつけるイメージ

谷足の母指球はもちろん。山スキーがバタつかないように、
山足の小指の付け根にも力をいれる

前傾しすぎると、テールのグリップを失うので、線ではなく、
足裏全体で加圧する中間姿勢を意識する

足の指で物をつかむような感じで、面を意識する

シュプールは、2本のスジしか残らないように

こんなイメージで、スキーをしてました。

そして、スキー業界に足を踏み入れた時。
イヤー❗
面白かったです。
周りはみんなメチャクチャうまいんです。
当たり前ですよね。
ナショナルチームウエィティングとか、技術選上位入賞経験者とか。

眼だけは肥えましたよ。
そして、マテリアルについても、少し詳しくなりました。

マテリアルと技術の関連性

カービングスキー出現以前の、ステンマルクや海和俊宏氏の動画を
見ても、きれいにカービングを描いています。
もっとさかのぼれば、丸山庄司氏のウエーデルンなんて、生唾モノです。

昔も今も、スキー板のサイドカーブが、ターンの構成の多くを占めていると
考えるのが、妥当ではないかと思います。

今のスキーは、サイドカーブを大きくしても
ネジレの強さを損なわない

昔のスキー板と、今のカービングスキー板(今の板)との1番大きな違いは、板の長さです。今の板は短くても、トーションがしっかりしてるのに、フレックスが柔らかい。そして、サイドカーブをきつくできる。

フレックスが柔らかいのに、ネジレに強い板が作れるようになった。

板が短く、
サイドカーブが大きくても、
ネジレに強いので、高速でもバタつかず、

フレックスが柔らかいので、ターンしやすい。

というのが今のカービングスキー板の大きな特徴かと思います。
さらに、
板の長さが短くなったことの最大の利点は、扱いやすくなった。ことです。

カービングスキー板となり、昔にはなかった、もしくは必要なかった
色々な技術が出てきてるとも思います。

私には、滑る時に基本的には「ヒネル」とか「ズラス」といったイメージはほとんどありません。
ターン弧を決定ずけるのは、板の傾き板のたわみ(動きの中でのサイドカーブ)と遠心力だと考えます。

*動きの中でのサイドカーブとは
 板が大きくたわんでいれば、サイドカーブはきつくなるし
 板があまりたわんでなければ、サイドカーブはゆるくなる

なので、エッジに乗ろうとするのではなく、面で板を垂直に押す。
このイメージです。ヒネルとかズラス行為は一切ない。

スピードがあり、十分に体をターン弧の内側に倒し込めれば
遠心力と、面で板を垂直に押す力とにより、板はよりたわみ、
深い弧が描けるはずです。
この時板が柔らかければ、大きな遠心力(スピード)を、そこまで必要と
せずとも、比較的深い弧は描けるはずです。

しかし、これにも限界はあります。
落差が少なく深いターンをしなければならない時。

ターン前半で板をズラシて、方向を決めたらカービングに戻る。
これは、谷回りの段階でパラレルで板をずらさなければなりません。
この時、体は谷側、ターン弧の内側へ倒しこまなければなりません。
(かなりの勇気と経験とバランス感覚が必要かと思います。)

師匠がよく縦にずらせ、とか縦に切れって言ってました。
この時は
あ~❗まただ。中国奥地に連れてこられたカンフーパンダ状態、でした。🐼

もっと顕著なズラシは、
競技の大回転で時々見られます。
やはり、落差が少なく、ポール間の距離が短いポールセットの場合
深いターンが要求されます。
また、前のターンで失敗し、ターンの始動が遅れてしまい、次の旗門が
せまってきた時。
一気に板を進行方向へ直角にふり、デラパージュ状態にして、進行方向が
定まったらエッジをたてて、デラパージュをやめてスキーを走らせるという技術です。(*デラパージュ=横滑り)
ちなみに、
ワールドカップの10月の開幕戦、ゾルデンでの大回転、中盤の急斜面で
このテクニックは比較的見られるかと思います。

ゾルデンのコース

私のスキーの歴史パート1、
私のスキーの歴史パート2
と、いろいろと書いてきましたが、
ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。

板の傾きと、板を垂直に押す力サイドカーブ
スキーのターンは決まると思っている、
昔気質で、面倒くさがり屋の酔っ払いスキーヤーの
たわごとでした。

ありがとうございました。🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️😁

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