定年オヤジの下手の横好き趣味日記 #38 創年:そうねん
定年後に大事な3K(健康、小遣い、興味)の中で、今回は健康に関する時間の使い方について紹介します。
創年
「創年」は全国生涯学習まちづくり協会の福留理事長(当時)が提唱した言葉で、実年齢の7掛けの意識で元気にまちづくりに参加しましょうという意味で作られました。
壮年
「壮年」という同じ発音の言葉がありますが、こちらは働き盛りで気力・体力・経験が充実している時期を指しています。
「創年」は、「壮年」以降の年代でいつまでということもなく、80歳でも7掛けした56歳前後の若々しい意識で活動しましょうという呼びかけになります。
平均寿命
下の図は戦後の平均寿命の推移です(厚労省データ)。1955年の平均寿命は男性63歳、女性67歳でした。戦後すぐには戦争の影響や栄養や衛生状態も悪く、男女とも平均寿命は50歳台でした。
信長が明智光秀に襲撃された際に舞ったという越天楽の「人生五十年」の時代からそれほど平均寿命は延びていなかったことになりますが、戦後の伸びは素晴らしいものがあります。
1955年当時の60歳の男性は今で言う「終活」をせねばならないくらいの老人の意識だったでしょう。
現在では80歳の男性がその年代と同じ意識になるでしょうか。
そうなると、60歳から80歳までの期間はまだまだ元気に働ける期間だと考えてもよいでしょう。
退職したら晴耕雨読で自由気ままに生きたいというのもわかりますが、自分にとっても社会にとっても、もっと有意義な時間の過ごし方があるのではないでしょうか。この20年をどう過ごすかはとても重要な判断になります。
定年退職すると、毎日出勤することもなくなり、生活の緊張感がなくなるだけでなく、意欲も薄れダラダラと過ごしてしまい、年齢相応に外見も内面も老けていく人が多いのは残念なことです。
そのままでは、健康面でも認知症のリスクという面でも心配です。
自分の経験や知識・体力などを地域や社会に活用できる方法がいろいろあります。微力でもそのような貢献をしていくことで自分自身も元気になれますし、地域にも元気を提供することにつながります。
自分の経験や知識、趣味などを振り返ってみませんか。
興味があって、やれるかも、やってもいいなと思えるものを探してみましょう。