ホルモン治療の許可
意見書をセカンドオピニオンに託した。
シンヤの15歳の誕生日の2ヶ月前には意見書を出さないと15歳からの治療に間に合わない、その前に1度受診するようにと言われていたため、何月何日に意見書を出しますよ、結果は何日にわかるのでそれ以降に聞きに来てください的な最終確認をするのだと思っていた。
行きの車中、いよいよだね。意見書、通るといいね。と話していた。
セカンドオピニオンに到着。診察室に通されるとドクターから
「通りましたよ。」
私:へ?
シンヤ:何が?
あまりにもあっさりした一言である。意味がわからなかった。
え、意見書、もう出して通ったんですか?
念の為、勘違いによるぬか喜び防止のために確認してしまった。
ドクター:えぇ、通ったので15歳の誕生日が来たら男性ホルモンの治療、開始しましょう。いつにしますか?
結果発表前のドラムロールが鳴る前に結果言っちゃったみたいな感覚である。
どうかな?ドキドキ。
ドラムロールがダダダダダ…ジャーン!
結果、OK出ましたー!
一同、ヤッター!!
という想像が全て覆された。
が、やっと望んでいた治療開始である。じわじわと喜びを噛み締める。
帰宅の車中。やっと実感したシンヤは始終テンションMAXだった。そうだよな。やっと、やっと、本当の自分に戻れるって感じなのかな。
しかして誕生日が休診日だったため、翌日に治療を開始する事になった。
シンヤのもう1つの誕生日、かもしれない。
おめでとう!