セカンドオピニオン、追加検査

検査結果、自分史が揃い、診察(医師と定期的に会って話をする)を重ねて医師の意見書も取り掛かってくれているという。

ここでセカンドオピニオンに問題が出てきた。
当初、地元の小児科医から紹介された総合病院の小児科医が小児精神の分野を担当しているため、セカンドオピニオンになってもらう予定でいた。
念の為小児科医の方から「ガイドラインには「2人の精神科医に診てもらう事、できれば1人は認定医が望ましい。患者が子供の場合は小児科医なども加わりチームで診ていく(概要)」と書いてありますが私は小児科医です。セカンドオピニオンになれるのでしょうか。ファーストオピニオンに確認してもらって下さい」と言われ、ファーストオピニオンにもその旨を伝えたつもりだったが、「小児科医」をしっかり伝え切れていなかったようだ。
小児精神科なら大丈夫でしょうと言われていたが、精神科医ではない所が引っかかったようだ。

やはり精神科医を改めて紹介するのでそちらをセカンドオピニオンにして、小児科医にはサードオピニオンになってもらいましょう。という事になった。

ファーストから紹介されたのは認定医。この医師がセカンドオピニオンになった。
こちらにもある程度の回数、診察をしてもらわなければいけない。2人の医師が診ても意見に相違ない事が確認できなければ診断にも治療にも繋がらないからだ。

意見書を委員会にかける時期がまた振り出しに戻った。

セカンドオピニオンは認定医だけあって、とにかく話を進めるスピードが早い。ファーストオピニオンに初めて受診した時も、一般的な小児科医とは比べ物にならないスピードでやるべき事、できる事がどんどん出てきて感動したが、認定医はさらに抜けがない感じがした。

その時受けておいた検査項目の中に骨端線のチェックとタナー段階の確認が抜けていたのをセカンドに指摘された。小児科医に診てもらってその2つの診断書をもらってくるよう指示された。

タナー段階とは第二次性徴の段階をレベル分けした物。第二次性徴も少しずつ進むので、どのくらい性成熟度が進んでいるのかを客観的に把握する物である。

リュープリン治療をする場合、第二次性徴が終わっていれば意味をなさない。成長が途中ならゴールにたどり着かないように止める事ができるが、既にゴールにたどり着いてしまっていれば止めるも何もないからだ。

タナー段階は医師が身体を目視して確認する。そのため、医師の性別が選べる環境であればお子さんに男性医師と女性医師、どちらに見られた方がより羞恥心が少ないか聞いて医師の性別選択ができるとなお良いと思う。

骨端線は手のレントゲンを撮れば分かる、痛みのない検査。
骨の成長は骨の先の方が伸びて長くなる。ある一定の年齢になると、その端が閉じて伸びなくなる。
リュープリンには背が伸びる効果もあるのだが、骨端線が開いていれば背が伸びる。閉じていると?背が伸びない。というだけではない。
副作用で「先端巨大症」になってしまう。

先端巨大症とは、背に比較して手足や鼻、顎など体の端だけが巨大化してしまう病気だ。
これがまた厄介でリュープリンをやめても1度巨大化してしまうと元に戻らない。

例を挙げると昭和時代であればアントニオ猪木をイメージしてもらいたい。最近であればお笑い芸人ガンバレルーヤのよしこ。鼻が大きくなって周囲にあまりに指摘されるため病院に行き病気が発覚して治療でおおもとの病気は治ったものの、先端巨大症の症状は治癒後も変わらず鼻は大きいままだという。

リュープリンは性成熟に関しては止めれば元通り成熟が進むが、骨端線が閉じてから投与すると先端巨大症になってしまい、止めても戻らないため、骨端線が閉じていたら治療はできない。これがリュープリン治療のタイムリミット。

骨端線が閉じる時期は個人差がある。ママもパパも背が低い家系のため、骨端線が閉じるのが早いと想像できる。間に合うと良いけど…不安がよぎる。

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