ルイ14世と織田信長
フランス王ルイ14世と織田信長の共通点は何でしょうか?
正解
どちらも優れた ダンス パーフォーマー だったということです!
戦国時代のヒーローで、鉄砲大量使用という戦争に革命的変化をもたらした織田信長(1534ー1582)は、「敵は桶狭間に在陣している」との急報を受け、能や歌舞伎の原型と言われる幸若舞「敦盛」を舞ってから出陣したと言われています(永禄3年5月19日 1560年6月12日(出典Wikipedia))。
織田信長はカッコいい人ですね!
フランス王 ルイ14世( 1638ー1715, 在位1643ー1715)は、フランス王政の頂点を極めた人で、太陽王(le Roi Soleil)とも呼ばれています。
ルイ14世は、7歳からバレエを始め、32歳で引退するまで多くの役を踊ったそうです。
ルイ14世が太陽王と呼ばれるのは、あたかも太陽のように光り輝く絶対君主だったから、という意味ではありません。
1653年に「夜のバレエ」で太陽の役を踊ったことからそう呼ばれるそうです。
ルイ14世は、美脚だったそうで、やはり、カッコよかったのでしょう!
ルイ14世がバレエ好きだったので王侯貴族たちもバレエを踊りました。
ルイ14世がバレエにもたらした功績:
a バレエの第1番から第5番までの足のポジションを体系化したこと
b 王立舞踏アカデミーを設立し、ダンサーを育成したこと
バレエは当初、男性によって踊られていましたが、そのうち女性ダンサーが活躍する様になりました。
女性ダンサーの足のテクニックが発展し、衣装のスカートの丈が短くなっていきました。
当時は、女性が、くるぶし の上まで見せることはタブーだったので、ファッションの歴史にも大きな影響を与えたと言えそうです。
富永明子著 森 菜穂美 四家 恵 監修 「バレエ語辞典」 誠文堂新光社出版 より引用
以前、フランスの知識人が「能ほどつまらない芸能はない」と口を滑らせて、フランス人からも「恥ずかしいことを言った」とひんしゅくを買っていました。
確かに、舞台ところ狭しと飛んだり跳ねたりしまくり、垂直180度開脚などという超絶技巧を披露するバレエと、出演者が少人数で動きが限られている能とは、かけ離れたダンスパーフォーマンスです。
しかし、能は、戦争や死といつも隣合わせだった当時の武士によって愛されたパーフォーマンスであり、やはり、カッコいいと言わざるを得ません。
私も、恥ずかしながら、留学生諸君に、カッコいいと、思ってもらうためにバレエレッスンを始めております!