ネパール人は山の民である
ネパール人留学生は、世界最高峰エベレスト山が自国にあることをとても誇りにしています。
ネパール人学生が半数近いクラスに入って、いきなり、
黒板に、8848 という数字を大きく書いて、
What's this number? これ何の数字? と問う。
ネパール人学生は、当然のごとく、Mt. Everest height (エベレスト山の高さ)と答えます。
これで、ネパール人学生は気分が少し良くなるはずです。
続いて、黒板に、 3776 という数字を大きく書いて、
What's this number? これ何の数字? と問う。
ほとんどの学生が、「富士山」と答えてくれます。
少し盛り上がったところで、
黒板に、 1993 という数字を大きく書いて、
What's this number? これ何の数字? と問う。
ネパール人、ベトナム人、スリランカ人学生は、けげんな顔。
私は、「It's my birth year!」と答えます。
これだと、私は、29 才になるので、学生は、ますます怪訝な顔になり、
うそー、92才でしょ、などと言う者も。
こうやって、学生を盛り上げてから授業に入ります。
8000m峰 とは、地球上にある、8000m(26247feet)を超える
14座の山のことをいいます。
この14座のうち、ネパールには、8000m峰が8座もあるのです。
エベレスト 8848m
カンチェンジュンガ 8586m
ローツェ 8516m
マカルー 8463m
チョ・オユー 8188m
タウラギリ 8167m
マナスル 8163m
アンナプルナ 8091m
エベレスト山は中国領(チベット)にもすそ野が広がっているので、中国では、「エベレストは中国にある」、と書かれていたりします。
そのことをネパール学生に言うと、その表現は認められません!
と言ったりします。
それくらい、ネパールの人は、エベレスト山のことを誇りにしているのです。
エベレスト登頂には、シェルパの案内が欠かせませんが、
私の勤める専門学校にも、シェルパの名字の学生が学んでくれています。
日本人 宮原たかし さんは、現金収入の乏しいネパールの観光振興を
慎重に考えて、海抜3,900m の場所に、シャンボチェ飛行場と、
ホテル エベレスト ビュー を建てておられます。
このホテルのベランダからは、エベレストとローツェの姿が眺められるそうです。
近くには、ナムチェ バザール という村落があり、人が住んでいるのです。
このホテルの建設予算は、8848 万円 にしたそうです。