#147 手書きも時には必要ですね
皆さんこんにちは。
サッカー、旅行、読書、Voicy好きのコウチャンマンです。
今回も記事に辿り着いていただき、ありがとうございます。
日々の気付きから、私の学校現場での経験や教育行政という立場から学校を見てきた経験を皆さんのお役に立てたらと思い、記事にしております。
いよいよ2学期も終了に近付いてきました。
多くの学校では通知表作成の真っ最中でしょう。
最終チェックをし、印刷する直前ですね。
そのほかにも中学3年生の場合には、進路希望の調整、調査書の作成、推薦書の作成といった業務も同時平行で行い、バタバタの毎日ではないでしょうか。
今でこそ、通知表や調査書も印刷することができますが、かつては手書きで作成していましたね。
なんだか懐かしいです。
今回は、何も昔は良かったみたいなことを言いたいわけではありません。
ふと感じたことから学校教育につながることを考えてみました。
先日、年賀状を作成しました。
年々枚数を少なくして、本当に必要な方にだけ送付しています。
今回は20枚程度出すことにしました。
例年、宛名も印刷して作成していたのですが、この春、MacBookに変更、今までの作成ソフトの存在も忘れてしまいデータが入っているPCも処分。
MacBookでCD-Rを読み込む外付けのものも購入していない。
どうやって印刷する?となったわけです。
少し調べてみたら印刷する方法はありますが、住所データがないわけですから改めて入力はしないといけないみたいでした。
それならば、20枚程度なので手書きでやってしまおうとなったわけです。
教育行政にきて、もうそろそろ5年が経過します。
それまでは手書きで文字を書くことは当たり前でした。
板書、保護者との手紙のやり取り、生徒とのちょっとしたやり取り、授業等のプリントに書くアドバイスなどなど学校ではちょっとしたことを手書きでやり取りすることはたくさんあるんですね。
そこで、今回は久しぶりに文字の形や大きさ、全体のバランスを考えながら久しぶりに書きました。
この文字を書く時には、全体のバランス的にこうやって書こう。
住所の長さから文字の大きさはこのくらいにしよう。
書き順を意識しないとバランスが取れないぞ。
と、自然と思考していました。
この思考って大事だと思うのです。
もちろん、今更全てを手書きにしたほうがいい、などとはいいません。
PCを使ったり、音声入力したりというほうが、早く作業ができて、他のことに時間を使えるのでいいでしょう。
でも、自分の手で、バランス等を意識しながら書いたことがあるという経験はしたほうがよい。
そうしないと、文章で伝える時の心が育たない。
送信しても、すぐに取り消せばいいやとなってしまう。
年賀状に書く時には久しぶりに緊張しましたよ。
間違えたら年賀状が1枚無駄になってしまいますし、そのまま送ってしまったら、そのことが伝わってしまいますからね。
デジタルの中に、手書きであったり、直接のコミュニケーションをどうやって担保するのか、人との接触をどのように担保するのかを考えていかないといけません。
PCで作成した文書では伝わらないけど、普段はあまり上手でない方が、丁寧に字を書けば、文章の内容以上のものが伝わります。
これもコミュニケーションの一つです。
これをどうやってデジタルでも担保してくのかを考えないといけない。
もし、担保できないなら、どこかで手書きで行う時間を確保しないといけないと思うのです。
そう、子供たちに体験をさせる、これが今の教育に必要な要素の一つです。
たくさんである必要はありません。
ちょっと違う体験をさせられるよう学校は工夫をしていく必要があります。
授業の中でそれはできるはず。
数学では、ちょっと関数電卓を触らせてみるというのもその一つです。
各教科の授業で是非とも工夫してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって何か気づきがあれば嬉しいです。
それではまた次の記事で!