#143 学びとは教えること
皆さんこんにちは。
サッカー、旅行、読書、Voicy好きのコウチャンマンです。
今回も記事に辿り着いていただき、ありがとうございます。
日々の気付きから、私の学校現場での経験や教育行政という立場から学校を見てきた経験を皆さんのお役に立てたらと思い、記事にしております。
突然ですが、皆さんは「学び」をしていますか。
記事を読んでいる時点で、学んでいない人はいないので、愚問ではありますが。
そもそも「学ぶ」とは一体何でしょうか。
多くの方は、学校をイメージし、子供たちが行うことが学びだと感じているのではないでしょうか。
具体的にいうと、机に向かって参考書を読んだり、問題を解いたりすること、教室で誰かの話を聞いてメモをすることが当てはまるのではないでしょうか。
確かに上記のことも「学び」の一つです。
しかし、これだけだと思っている人は、社会人になってから「学び」が続かなくなってしまいます。
ベネッセが行った調査「社会人の学びに関する意識調査2022」によると、
「社会人になって学習したことがあるが、これからは学びたいと思わない層」が11.5%、「社会人になって学習したことがなく、これからも学びたいと思わない層」が41.3%と半数以上の社会人が学びたいと思っていない状況です。
https://www.benesse.co.jp/lifelong-learning/assets/pdf/news-20230120-report.pdf
恐らく、学びというものを机に向かって静かにやるもんだと思っているんですね。
この定義を変えていかないと、恐らく結果はこれからも変化していかないでしょう。
学びで大切なことは「教えること」です。
inputするよりもoutputしたときに、気づきを得るものです。
どうやってその状況を作るかというと、隣の人に教えてあげることです。
私も初任者教員として指導していた頃は、毎日が学びでした。
数学の問題を解きなさいと言われれば、恐らくなんでも解けたと思います。
でも、子供たちが理解するように伝えることとは違うんですね。
どのように伝えるのがいいのかは、実際に授業をすることで気付いていきました。
これって「学び」ですよね。
ということで、研修を実施する立場になった時もあえてこのような状況を作り出します。
法定研修として、10年教員を務めたら11年目に中堅教諭資質向上研修(自治体によって名称は異なるのかな)というものがあります。
つまり、10年研と呼ばれるものですね。
中堅になると若手に対して助言する場面が出てきます。
ということで、授業観察を行なって、助言をするという研修です。
10人くらいの人が、若手の授業を実際に見て、助言をします。
指導主事が実際に助言する場面を見せるのも一つですが、あえて受講者に助言をしてもらいました。
最初こそ遠慮していましたが、生き生きと取り組む姿が見えてきて充実した研修になりました。
受講者からも気づきがたくさんあったと好評価をいただけたのも良かったです。
注意点があるとすれば、助言する場面に授業者である若手教員を入れないことです。
流石に10人の方から色々言われると混乱しますからね。
研修後に指導主事が時間をとって必要な点を伝えるといいと思います。
この研修を通して、学ぶ人がoutputする場面をたくさん作るとよいでしょう。
子供にoutputする場面をいかに作るか。
そして、ねらいもってoutputする場面を設定できるかです。
そして、何よりもまずはやってみることです。
上手くいかなくても、次できればいいのです。
上手くいくまでやればいいのですから。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって何か気づきがあれば嬉しいです。
それではまた次の記事で!