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#160『人を動かす』を読んで
皆さんこんにちは。
サッカー、旅行、読書、Voicy好きのコウチャンマンです。
今回も記事に辿り着いていただき、ありがとうございます。
日々の気付きから、私の学校現場での経験や教育行政という立場から学校を見てきた経験を皆さんのお役に立てたらと思い、記事にしております。
今回は、長い間読みたいと思っていた本について。
デール・カーネギーさんの名著『人を動かす』です。
いくつかの原則が実際の例をもとに書かれています。
全ての原則を取り上げると長くなるので、ピックアップして学校現場で使ってきたことを紹介します。
一部、願いも込めてプラスαで書いている部分もありますが、ご了承ください。
というか、今思えばこうすればよかったなと思うことも含んでいるということです。
この実践例が、誰かの役に立てたら嬉しいですね。
では、いきましょう。
盗人にも5分の理を認める
大人に対して反抗的になる生徒はもちろんいます。
周りの生徒に対して、暴力的になる生徒もいます。
ただ、そんな生徒も理由なくそのような行為をするわけではありません。
理由がなさそうに見えても、生徒本人にとっては理由があるんです。
周りの生徒に突然暴力を振るってしまった。
理由を聞いてみると「あいつの前髪がうざかった」。
一般的には全く訳のわからない理由です。
もちろん社会に出たらアウトです。
そんな時にどうするかというと、実はこの生徒はいつも前髪を気にしています。
保健体育の時は、ワンプレーごとに前髪を直しています。
授業の時も後ろを向くたび(首を振るたび)に前髪を直しています。
前髪がうざかったということを受け止めて、普段から前髪を気にしていることを伝えると、その生徒は落ち着きました。
つまり、自分が気にしていることが相手の生徒は気にしなくても整っていて羨ましかったんでしょう。
この時、羨ましかったということをそのまま伝えると、より暴力を振るった生徒は余計に指導が入らなくなります。
行動には必ずその生徒なりに理由があるので、それを受け止めて、理解してあげることで次の指導が入りやすくなります。
2.名前を覚える
とにかく学級開きの最初の日に全員を名前で呼ぶこと。
それも座席表を見ずに・・・。
1年生、異動した最初の学年は大変です。
そのためには春休みの作業をできる限り教室で行います。
名簿を作ったり、座席表を作ったりすることを教室で行います。
そうすればイメージが湧くので覚えやすいかと思います。
学級経営の基本が名前を覚える。
そうすれば、こどもたちは担任の方を初日に向いてくれますよ。
3.しゃべらせる
何かの不満を訴えてきた生徒がいる。
例えば、「〇〇先生が話を聞いてくれない」「〇〇先生の授業が分かりにくい」など、訴えがありました。
ありがちな指導としては、「まずはあなたの態度はどうだった?」「一生懸命取り組んだの?」など、不満を訴えてきた生徒の態度や姿勢を問いただしてしまうこと。
これは逆効果。
もちろん、不満を訴えてくる生徒の態度や姿勢がよくないこともありますよ。
でも、それを言ってもおさまるはずがないんですね。
そこでどうするか。
一通り話が終わったように思えた時に、「まだ、何か言い忘れたことがある顔だななぁ」と言って和ませた上で、話を促します。
そうしたら、大抵の生徒はまだ話します。
このやりとりを数回すると、生徒自ら整理されたため、自分自身の態度や姿勢に気がつき始めます。
これはその日のうちに気づかないときもありますので、継続的に行わないといけません。
とにかく話してもらうことで、実は生徒自身が気づき始めます。
気長にやらないといけないのが、辛いですがそこは頑張りどき。
ということで、今回は3つの経験を書いてみました。
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって何か気づきがあれば嬉しいです。
それではまた次の記事で!