僕のヒーローアカデミア 最終回
本誌の定期購読を始めて1年、始めて長期連載の完結に立ち会うこととなりました。これをリアルタイムで読めた喜びと、終わってしまった寂しさ、いっぱいのありがとうを、ここに残したいと思います。
以下No.430のネタバレがありますのでご注意ください!
月日が流れー
人は生まれながらに平等ではないと、齢4歳にして知った少年。しかしその現実には続きがありました。
ヒロアカが一貫して描いてきたこと。そしてきっと、現実の私たちにとっても簡単ではなく、でも大切なこと。
続く言葉と共に描かれたのは、その後の学生生活。みんなの活躍、日常。
個人的に洸汰くんとエリちゃん(前ページの洸汰くんにもグッときた)、ホークスと常闇くん、相澤先生とプレゼント・マイク、Mr.コンプレス、そして卒業式のコマが大好きです。(これでも厳選した)
そしてデクの不相応な夢を叶えた物語は、OFAの残り火と共に幕を閉じていきます。
8年後
あの頃のデクや爆豪のように人生の岐路に立つ少年たち。しかし1つ変化が。みんなヒーロー志望だった当時と違い、サポートアイテム制作、医師、プログラミングと夢が多様化しています。今まで描かれてきたキャラクターが道を示しているのがエモい。
変化した社会。敵の発生は減少し、ヒーローは少数精鋭化。
そんな中ヒーローを志望する少年、ダイ。デクのように無個性というわけではありませんが、お前の個性では無理だと、あの頃のデクのように夢を否定されます。
そんな彼はオールマイト像のもとを訪れます。
一方その頃…
形質差別由来の事件を平和的に解決しているテンタコル。
個性カウンセリング拡張のため全国の小学校をめぐるウラビティ、インゲニウム、フロッピー、クリエティ。
彼ら彼女らの心に今も、あの時対峙した者たちの存在があるのだなぁと。本当に良い子たちすぎる。
エリちゃんが友達に囲まれ、笑顔で学生生活を送っているのも嬉しい。
髪が伸びたお茶子ちゃん可愛い!
言葉遣いは相変わらずな大・爆・殺・神ダイナマイト!!
1人のヒーローとして支持を集めるようになったショート。
前ページの話ですが、子どもたちの憧れとして大・爆・殺・神ダイナマイト!!という名前が挙がる様がミスマッチで笑ってしまいました。
そんな彼らの話をする相澤先生と緑谷先生。
教師同士の会話でもあり、今でも恩師と教え子でもある。
とりあえず相澤先生がお元気で良かったです。
ただ街を歩いているだけでも目に入る皆の活躍を見て、あの頃に思いを馳せるデク。の前で転ぶ1人の少年。
職業ヒーローではなくとも、無個性でも、考えるより前に体が動くところは相変わらず。
でも今回は、助けようとした人がもう1人。さっき描かれたダイ。
目の前に実在するデクに感動しつつ、「あなたたちのようなヒーローになれますか」と思いを吐露します。
いつかデクも口にしたセリフ。一瞬口角を上げた後、久しぶりにブツブツデクが登場します。さっき自分も子どもを助けながら、向かいで助けようと個性を使ったところを一瞬見ただけなのに。
そしてあのセリフを送ります。
「君はヒーローになれるよ」
だってさっき手を差し伸べようとしたから。
夢を叶えた後は夢を与えていく番
さびしくないと言ったらウソになる。
でも経験を活かして誰かを励ませるならー
これは僕たちが最高のヒーローになった物語
僕のヒーローアカデミア 完
No.430 僕のヒーローアカデミア
胸いっぱいだったのに!
「完」を握りつぶす、シワの増えたオールマイト。こっちも変わらず元気です。
オールマイトから手渡されたのはサポートアイテム。
個性の進化と共に技術もまた進化する。
言及された「海外の友」
映画のキャラクターですよね?本編にこんなに自然に絡んでくるの凄いなぁ。
と言いつつ私は映画を全く追えていないので、今度見てみようと思います。
これも君自身が勝ち取った力。
きっとサポートアイテムだけじゃない。力を貸してくれる人たち、共に歩む仲間も含めて。
出久を呼ぶのがかっちゃんなのも最高に良いです。
皆といつまでも いつまでも 手を差し伸べ続ける物語
あの頃より大人になったA組。最高にかっこいいです。
もう一度ヒーローコスに袖を通した青山くんを見てうわぁとなりました。
チームアップの様子、詳しく見たいです。
ファンブックに画集、原画展…待ってたものが色々と供給されるようなので、楽しみに待とうと思います。
巻末コメントのお話
最後に今号で1番心が震えたページの話を…
毎号楽しみにしている巻末コメント。前から連載作品の完結号で完結作に触れているエピソードを耳にしていたので、楽しみにページをめくりました。
でもまさか全作品が触れているとは!こち亀の先生も含めて!
個人的に堀越先生ってとても腰が低くて、他者へのリスペクトが凄くて、ジャンプを愛しているなぁと思っていたのですが、これを人柄が出ているっていうのかな。
やっぱりヒロアカも堀越先生もめちゃくちゃ愛されてますね。
それぞれの先生から見るヒロアカと堀越先生が垣間見えて面白かったです。今の連載陣ってヒット経験者も多いので余計に。上からも下からも愛されてて勝手に胸が熱くなりました。
あと、今号巻頭カラーだったSAKAMOTO DAYS。
ヒロアカを読んで泣くシンが描かれていて私も泣きました。いや、泣いてはないけど本当にうるっときました。
あとあと、私は追えてないんですけどONE PIECEの扉絵も!
堀越先生が高校生の時にウソップギャラリーに応募して採用され、それをヒロアカ連載後の新年会にて尾田先生に伝えたエピソード大好きなので、これはもう粋な計らいすぎる。
これを見た堀越先生の反応が見たいです。
次号からヒロアカがいないのはさびしいけれど、これからのジャンプも楽しみにしております!
堀越先生、10年間の連載お疲れ様でした。
素晴らしい作品を届けてくださりありがとうございます!
これからも繰り返し楽しませていただきます。
ゆっくり休んで、いつでもカムバック待ってます!