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捨てられた@半世紀おじさん6

Noteって素敵な画像がたくさんあるですね。
有り難く使用させていただきます。
(お金かかりませんよね?)

さて、前回の茶色い弁当の話から連投になりますが
幼少期は、貧しいながらも良い思い出でした。
でも、とある事がキッカケで更に底辺へと
落ちていっちゃうんです。

それは、母さんの再婚。
私は小学2年生で、ちょうど今と同じくらいの
季節でしょうか。

突然、母さんが帰って来なくなりました。
弟と2人、母さんの帰りを毎日、バス停で待ち
こっそり持ち帰った給食のパンを食べつつ
空腹をしのぎながら待ち続けました。

夜、弟を寝かしつけた後、寂しさから
起こさないよう声をころして泣き。
明日は帰ってくると信じて眠り、
目が覚め部屋を見渡しても
やはり帰ってきてはいません。

1週間が経っても帰って来ない母さん。
空腹も限界で母さんの知人を頼り
おにぎりをご馳走になる、
その時のおにぎりの美味しさ、
未だに忘れられないんですよね。

それから更に1週間、心身共に限界を感じたある日
母さんが帰ってきました。
母さんの私たちにかけた第一声は…

"お父さんができたよ!"

え?
一瞬、なにを言ってるの理解できず
帰ってきて嬉しいはずなのに…

弟は「やった〜!父さんできた〜!」。
私はしばらく疑問と疑念とが入り交じり
リアクションに困っていました。

そして、
てか…"ごめん"じゃないの??
どんだけ寂しかったと思ってんだよ!
私はそう叫びたかったんですが

はしゃぐ弟と、初めて見るとても嬉しそう
な母さんを見てきたら…

何も言えなくなりました。

きっと母さんは、その2週間、母ではなく
女になっていたのでしょう。

2人の兄は、当時17歳と18歳。
どうとでも過ごせた事でしょうが
私と弟は8歳と5歳。
あまりにも過酷な2週間で
本当に捨てられたと思ってました。

あらたに義父が家族となり
怒涛の新生活へ突入するんですが
それは、また次回に。




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