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クレーマーになりかけた時の話

 皆様、お疲れ様です。
 今日も接客業として生き延びてきました。正直ぎりぎりです。
 さて、今回は私の「クレーマーになりかけた時の話」です。
「お前、今まで〝接客業として苦労しながらも頑張っています〟って言ってきたのに、天敵のクレーマーになりかけたのか?」
 そうなのです。
 その時の心情などを書き留めておきたいと思いました。


どういう時にクレーマーになりかけたのか?

①ゲームのCMがテレビで五分に一回は流れていた時
 そのBGMもCMの内容も何もかもウザったいと思っていました。たぶん疲れていたと思います。身体も心も。その衝動のまま、公式サイトのお問い合わせ欄から訴えようとしていました。
②450円で注文した飲み物のグラスが小さかった時
 オレンジジュースを注文したのですが、グラスが小さくて。片手で包めるくらいに。高くないですか? 氷を入れてジュース入れただけですよね? と言いたくなりました。

クレーマーになったのか?

 なりませんでした。
 ①の場合は「お名前とメールアドレスを入力して下さい」のところで冷静になり、思いとどまる事ができました。
 ②の場合は「いや待て、このジュースの仕入れ代、このグラスの代金、この後にグラスを洗ったり片付けたりする手間を考えたら、この値段を払うのは当たり前だ」と思い付いた事で、理性を取り戻す事ができました。

どうしてクレーマーにならずに済んだのか?

 いつか別の記事で書こうと思うのですが、きっと「クレーマーになって快感を得た成功体験が無いから」です。
 クレーマーになっても、一時は正義感に酔えて楽しいけど、それ以降は、きっと罪悪感と後悔が押し寄せる。「何やってんだ自分……」と落ち込んで、一ヶ月は立ち直れない。
 何より、言った相手が、自分の知人の知人だったら?
 それを知った知人に「あなたってクレーマーだったんだね」と思われたくない。
 だから口をつぐみます。何も言わない。代わりに、そのお店には行かない。そういう方針を取っています。

何でクレーマーになりかけたの?

 ①の時は仕事が忙し過ぎて苛々していました。確か、睡眠をろくに摂っていなかった頃です。当時は「転職しよう」という選択肢も、頭の中にありませんでした。
 ②の時は、35度を超える猛暑の中、やっと入ったお店で飲み物を頼んだからです。
 おそらく「苛々している」と「水分が足りない」状態になると、クレーマーというモンスターになりやすい生態のようです。私という人間は。

クレーマーにならなくてよかった?

 良かったです。
 あとで自分自身を褒めました。
「よくやったね自分」
「やったね私!」
 クレーマーとして訴えた時より、快感も自己肯定感も人一倍でした。
 そして、冷静になってからその時の状況を振り返ると、「何でそんな事で文句を言おうとしたの?」と思いました。
 思いとどまって良かった。本当に。

 以上、「クレーマーになりかけた時の話」でした。
 前述した通り、いつか別の記事で書きたいと思いますが、クレーマーになる第一歩は「(理不尽な内容で)店員に怒ったら相手が謝ってくれた」という成功体験を得る事だと思います。
 その成功体験を得る前に踏みとどまる事ができ、本当に安心しました。
 自分自身に。
 今回のサムネのフォントは、当時を思い出してぞっとしたので、ホラー風味にしてみました。
 自分自身の制御を失わないよう気を付けながら、今日も頑張って生きていこうと思います。
 今回も読んで頂き、有り難う御座いました。
 

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睦月
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