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Photo by
sachikuriba
むすめの言葉
我が家には大学1年生のしっかり者で勉強家の娘がいる。
今まで一度も「勉強しなさい!」と言ったことがない。
なのにずっと勉強している。ちょっと勉強しすぎじゃない?外で遊ぼう、と私が邪魔しても変わらず、机に向かっている。
ずっと彼女のモチベーションがよくわからなかった。
ただ勉強が好きなのか、負けず嫌いなのか、恐怖心なのか、焦りなのか。
でも、大学で好きなことを学び初めてからは、単純に勉強や新しい知識を得ることが好きな子なんだろうな、と思っている。
大学生になって、受験勉強時代よりはリラックスしているが、課題がだんだん増えてきて、やっぱり朝から晩まで机に向かったり、リビングの床でパソコンを開いて一日中カタカタレポートを打っている。
むすめの言葉がすごく好きだ。
サプライズで、中古の軽自動車を買ったとき。その時店に並んでいた中から選んだのだけど、彼女が好きそうなその車種は、彼女があまり好きじゃないサマーブルーしかなかった。初めての自分の車で、ちょっと嫌かな?と思ったときの、彼女の言葉
「ありがとう!小学生の私が大好きだった色!小学生の私がめちゃくちゃ喜んでいる!」
まだ小さな娘が、サマーブルーのおもちゃのような小さな軽自動車の前で、ぴょんぴょん跳ねている画が浮かんだ。
帰国子女で、日本に帰国してからは日本人特有の空気を読む関係に疲れることも多いみたいだけど、人がやりたがらない仕事を全部引き受けて、それも楽しそうにこなしていて、格好いいな、と思う。
そんな彼女を近くで見れて、とても嬉しい。
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