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キャノボ記録~無茶してR1で無理だった~


プロローグ

PBP2023を終え、完走はしてるものの自分の脚力やロングライドへの準備、コンディショニングなど、まだまだ改善余地があると感じた。ここは、ロング追い込みといえばR1キャノンボールだろうと思い、かねてよりやり残していた国道1号準拠のキャノボに向けて準備を始めるのだった…

プロフィール

並脚を自称している私です。簡単にスペックを列挙。
・自転車はAVEDIO PEGASUS(チタン)
・2010年ぐらいから、愛知基点で東京まで、300㎞ぐらいのロングライドを年間数回気まぐれで走る。ブルベはしていない
・2019/9月 TOキャノボ 箱根伊賀 23h23m
・2019/11月 OTキャノボ中山道(half) 28h31m
・2020/2月 OTキャノボ 伊賀御殿場 23h19m
・2020/10月 OTキャノボ 浜松DNF
・2020/10月 OTキャノボ しばちゃんち富士サファリ 23h16m
・2023/11月 OTキャノボ R1基調 金谷DNF
・2023/12月 OTキャノボ R1基調 24h20m
・2023にPBPに出るため、2022年ぐらいからちょこっとブルベに顔を出す。
・PBP2023は83h完走。
・レースは年1ぐらい、稀に出る。だいたい順位は真ん中ぐらい。平凡。
・競輪場1kmTT 1'20、、だったような。
・体重66kg、FTPはまじめに計測したことが無いので知らないですが5分で4.1w/kgのログがあったので、FTPは3.4w/kg、224ぐらいとしておきます。(2024/1/2 modify -- 4年ぶりにzwift立ち上げてFTP 20min計ってみた。FTP240ぐらいでした。パワメMagene PES-P505にて計測……1/6 FTP257を計測。これ以上は出せる気がしない)
・まじめに練習してた年もあるが、ここ5年ぐらいはまともに練習はしていない。片道20㎞を自転車通勤してる程度。
・根性はそこそこ。胃が猛烈に弱い。8h~走ると大体吐く。眠気にも弱め。
一応キャノボ3回は達成してるので、ちょっと長めの国道1号基準、548㎞のルートでやってみようかな、というのが今回の趣旨。

前章 2023/11月

PBPを終えて、9月あたりから、色々調整してキャノボしようかなと考えていた。
具体的には
・TTバー外していたので、つける。
・全体的に軽量化
・フロントバッグを更新。大きめにして補給大量積載スタイル
・胃が弱いので、液状補給満載と胃薬定期摂取スタイル
これらが11月に大体決まったので、11月の金曜に決行した。(たまたま平日休み)

補給食と薬たち

結果としては金谷でタイムオーバーリタイアである。
理由としては
・前泊ネカフェでかなり寝れなかった。緊張のせいもある
・ちょっと体調が微妙だった
・愛知に入ってから平日朝で、予想以上に車が渋滞していた
・豊橋でパンクした
・それでギリギリ隊になってメンタルごと落ちた

ログ。線から下が貯金状態。

150km6h以降からジリジリ貯金が削れ、250km豊橋あたりでパンクロス10分、浜松以降で少し取り戻すも気力と足が落ちて金谷峠でタイムアウト。が11月の結果である。

反省と改善

これを踏まえ、改善をして2週間後にリベンジとした。改善点は
・タイヤを前後、パナレーサーのAGILEST FASTにした
・胃薬をさらに盛った
・DHバーをやや上げた
・サドルを変えていて、ポジションが出ておらず膝や腿にダメージを追ったので調整した

胃薬など

胃薬は、サクロン、キャベジン、セルベール、太田胃腸薬、半夏瀉心湯、六君子湯、止逆清和錠、ガジュツ
の8種類を4h、8h、12h間隔で、できるだけ内容物が被らないようにしてセット。
また乳酸菌、イミダゾール、ビタミン、グルコサミン、攣り防止、頭痛止め、アリナミンなども組み込んだ。なお頭痛がしたらロキソニンを飲む。

補給計画は1hおきにアミノバイタル赤(BCAA,109kcal)を飲む。きっちり 55分~05分にのんだ。また6h間隔でコンビニとし、ボトルは500ml*2、片方にグリコCCD(170kcal)を入れる。食事は初めの4hであんぱん4つ食べるが、以降はゼリーぐらいしか胃が受け付けないものとする。

12月。微追い風、晴れ、5℃~20℃

2週間で改善をし、再度大阪の地に立った。

深夜でも人いる。都会だねぇ

実際は、14時に家を出て、新幹線で新大阪へ。輪行解除して自走で梅田に行き、自転車は地下の駐輪場に止め、飯食ってカプセルイン大阪にでもよって、寝れるだけ寝よう…と思っていた。
が、さすがの土曜夜である。満席であった。次回は予約したほうがいいなと反省。
しかたないので近くのネカフェで寝る、ただしフラット席でもリクライニング席でも、まわりの雑音があると寝れないのは判っている。ただでさえ18時でまだ眠くないので。そのため個室が開いてれば個室にしよう、と祈りつつ行ったら空いていたのでよかった。個室万歳。
結果的に、個室でも6hすぱっと寝れなかった。この眠りの弱さ、普段はすぐ寝れるのにね。緊張に弱い性格である。

ともあれ、ぼちぼち睡眠をとって、AM2時に出発。
…と思ったら、輪行解除時に落とした片方のライトがつかなくなっていた。後から判明したが、落下でバッテリー端子が少し凹んでいたせいと思われる。仕方ないので、ライト一本でなんとか走るため、lowモードである程度走ることとした

ゴーストとの戦い

前回と全く同じルートを走るので、過去ログのペースと比較しながら走る。

今回

AM2:40スタート。やや寒いが一本でも信号は抜けれるよう、まえの赤信号とにらめっこしながら、焦らず、かつ抜けれそうな信号にはダッシュをかけてつっこみ。
4hで100㎞ちょうど、鈴鹿峠は106㎞で登り終わりでまぁまぁのペース。このとき7時頃になり、日がでてくる。
伊賀ルートとの合流地点を通過し、亀山Bボーナス区間もDHバーで頑張る。6hちかくで144kmファミマに入り、6h経過で151㎞。グロスは23平均で達成だが、それと比較して-13㎞のアドバンテージとなる。これは余裕ではなく、箱根上っておりて、なおかつ都内でグロスを落とすので、箱根上る前に23㎞(1h)程度のマージンがないと、実際はキツイ。よって400㎞走って貯金を23㎞稼がなければならない。

ほどなく、四日市を抜け、愛知突入。9時ごろ木曽三川通過、日曜朝なので、ちょいちょい人がいる。自転車にのって数人で荷物つんでお出かけな若者がいた。…平和でいいな、こちとら必死こいて走ってるだけだ。何してるんだ、、、と思ったが、キャノボしてるだけである。無心でペースを出す。少しでも手を抜くと間に合わない。

R1合流前の熱田、もとい工学院前の迂回ルートで少し緊張する。変に信号捕まるとロスが大きい。
実際は、本来予定の曲がるところより手前で止まったので、歩道ちょこちょこ横断して、結果同じようにしてやりすごす。本番でも信号によってルートをすこし調整できる程度の余裕は必要だ。

R1にもどり、愛知南下スタート。10時。
この辺りはほぼホーム、何十回も通っている。そして曲がるところはない。そして、、足があるときには抜けれるであろう信号につかまるとショックが大きい…
10時もすぎているので、やや交通量が多いが、前回の通勤ラッシュにつかまるよりはよほどマシだ。
ゴリゴリ走り、家の前通過。まぁまぁ帰りたくもなるが、まだ半分も過ぎていない。雑念を振り切って通過する。

豊橋に入り、R1なら見れる岩屋キャノンボールを通過。前回は写真でも撮ったが、もうこちとら必死である。写真を撮らず、岩屋下交差点(豊橋民は判る、渋滞名所)をいかに通過するかを考えて走る。実際1分は信号待ちした。
そして前回パンクした箇所も通過。ややよけ気味に走った。パンクしたくない…

無事豊橋を通過し、塩見坂を通過。浜松からは追い風が少し。ほんとは爆風吹いてくれれば40㎞/hで飛ばせるところだが、今回はぼちぼち。やや残念に思いつつDHバーにしがみつく。

舞阪を抜け、浜松東あたりで300㎞12h。予定では12hのまえにコンビニに入ろうかと思ったが、300㎞12hがキリがよさそうだったのでプッシュして、300k過ぎてからコンビニin。
反省ではあるが、300㎞の時点で-25㎞のアドバンテージを得ている。コンビニでやや消化され、金谷峠でも消化されるが、このあたりから胃にダメージを追いはじめた。

324㎞、金谷峠を抜ける。愛知から東京に行く際、毎回通る道だ。例のホテルで一応写真を撮る。

写真撮るロスは30秒程度

つべこべいわずダウンヒル。ところでここの自販機がなくなったのが寂しい。

16h、静岡市に入る。一回胃が戻りかけたが、胃薬セットを飲みこんだら少しごまかせた。
静岡市内で17時台。もう日が落ちている。そして日曜夕方だ。晩御飯に出かける車の多いこと多いこと…R1なので、チェーン店に左折する車を警戒しないと大変危険。
めっちゃ混んでて、これはK67のほうが早いよな、と思いながら、R1準拠にしたせいで渋々走った。次回はK67にすると思う。ストレス値が高すぎる。一応あっちもR1(の高架下)を走るから…といういいわけ。

清水、興津、由比をごりごり通過。…といいたいところだが、ログ的には静岡の渋滞を含め、遅れてきている。

さむくてお手洗い近いので、道の駅富士で補正

東田子の浦に入る。ここは体調と脚と風によってペースがばらつく区間である。今回はやや追い風、足はボチボチなので35㎞/hだせるようにペースを刻む(実態は平均すると32km/hぐらいだった)

420㎞、三島のセブンに入る。コンビニは3度めで最後としている。
手早くトイレ、水、ゼリー、粉投入、とタスクを済ませていざ箱根へ。
久しぶりに走る箱根は、思ったよりペースが出ない。登りはこんなにスピードでないものだったか?
423㎞で18h。貯金は10㎞。この時点で、ほぼ達成は厳しい状況なのが認識できていたが、深夜都内でワンチャンないかな、、と薄い望みを賭けながら登っていく。
箱根は本当にきつい。しかし一番いまいちなのは、足が疲労でキツイと思うところまで追い込めず、パワーが出ずにきついと思うところだ。半分の三島スカイウォークで、半分が長いな、、と思った。どうあれ半分で30分ぐらいなのだが。

箱根を1h10m程度で芦ノ湖へ、箱根町はそのまま通過し、追加の登りをしたら847m地点につく。ここで上着を追加して箱根ダウンヒルに備える。22時台。さすがに上着増やさないと寒いだろうとふんで持ってきたのは正解だった。

ダウンヒル中に車2台が前に来たが、まぁ同じぐらいのペースだったので下りロスはなし。気分よく小田原通過。ただし、456㎞、箱根下りの時点でグロス23とはイーブンペースとなった。仮にこのまま23ペースで走ったとしても、都内信号峠で落とすことは判っているので、すでに達成不可状態ではある。ただここまでくると、どうあれ最善を尽くすのみだ。

茅ヶ崎海岸ラインで、ここも追い風なら楽しい区間だが、いまいちペースがでていない。なお小田原付近で吐いた。胃が落ちるととたんにペースもでなくなる。今回はここまでだったか感がわいてくる。

490㎞、K30に抜けるところで24時。あと2時間40分。あと58㎞。…これが、間に合わないだろうと思うとなかなかつらい。しかし粛々と走る。

23h経過、523km、横浜通過。あと1時間で25㎞はどう考えても無理だな、と思いながら深夜の東京に入る。

深夜の東京はいい。変な自転車少ないし。
ちらっと見える東京タワーを見て、五反田と日本橋まであと何キロ、の青看板を見るたび、皮算用をするも、絶望的だ。
それでも1分でも早く走ろうと思いながら走り続け、24時間経過時点で、542㎞、虎ノ門。青看板も日本橋まであと8㎞とか書いてあった。間に合わなかったな、と思いながら、それでもゴールはする覚悟で、残った気力で走る。

霞が関、桜田門を右折し、もうタイムオーバーしているから、日比谷は左折するつもりだったが直進して銀座通過でもしとくかな、という何とも言えない気分でラストランをする。実際、銀座から行くほうがたぶん深夜でも信号の周りは悪いと思う。調査としては良しとする。

ほどなく、日本橋ゴール。24長かった気がするが、箱根過ぎたあたりから記憶欠如し、吐いてるから体調も微妙。ただただ20分オーバーしたのが悔しいだけである。

メイン画面が一時停止で出せなかったので。

こうして今回のキャノボは終了した。しかし最後にまっていたのは、予定してたネカフェは満室で、3時についたものの、あと2時間ぐらいそこらをぶらぶらして寒空のなか難民になったのがなおさら辛かった。足も気力もなくてふらふらなのに。(始電の時間ぐらいに空いたところでネカフェ入ってシャワ睡眠しました)

反省

リベンジならず。20分オーバー。と悔しい結果となりました。
ログから見るに、各セクションは過去のキャノボのペースより早かったところが多い。ということは、単純にこの548㎞キャノボを通すには、脚力不足といえる。小田原で吐かなければ、というのもあるけど、箱根上る前にすでに貯金足りてないので、300km~400㎞の静岡市前後のペースがおちたのが敗因。渋滞ぎみのところもあるが、やはり12h過ぎてから、BCAA突っ込もうが何しようが、ペースを出せなければいけない。必死の追い込みの覚悟が足りなかったといえる。…しかし第一には脚力不足である。

次何とかするなら

現時点での脚力から、さらに上げておく必要がある。たまにはローラーZWIFTして脚力計測するか、または筋トレをする。ランジスクワットは手軽で追い込めて良い。
1hゲル補給は重量増だが胃の弱い私には最適解だとは思う。あとは重くならないBCAAをさらに増やし、後半無理やりつっこんでペースを出すぐらいか。本当は吐かなくなる胃の調整方法が見つかればよいが。

年越す前に悪あがき

どうも、サブカルオタクのおじさんです。ロングライドといったら私にとっては愛知から東京まで、うちから310㎞ぐらいで東京まで走って、コミケに参加するのが習わしです。
ということで、どうあってもタイムが詰めれないのか、12月30日、年越すまえに自宅からの計測を試みました。

日本橋まで315㎞くらい

12月30日のほうは、宿泊用に荷物(1kg~2kg?)がついて、サラ脚状態からのスタート。ゆえに金谷まで90㎞ぐらいで、4h以内なためこの辺りまでは脚が元気な分速かった、とはいえる。風はやや追い風だった。
三島のセブンで185㎞、箱根を上る手前でも差は残しており、箱根はまぁまぁ本気で登った(がそれほど早くなかった)。箱根下りが夕方になり、宮ノ下あたりから猛烈に渋滞しており、大磯から海沿いラインに入るまで混んでいたのでその分でロス、小田原と湘南out(浜須賀交差点K30)のところで差が詰まっているのはそのせいと思われる。日本橋着いたのが21時ぐらいなので、戸塚~日本橋も夕食渋滞が少しあり、差が詰まった。ただし今回は15時間以内で収まり、胃が限界になる前に終われた。
以上を踏まえ、12月30日の記録では前回より22分早く、かつ夕方~夜の渋滞を避けられていればもう少し早かったと思われる。ただし200㎞相応をその前に走っていないサラ脚である。結論として、このペースがキャノボで出せていたら、もう少し達成可能性はあったと考えてもよいのでは、と思う。

でも練習するに限る。脚が第一。

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