令和4年度 問2 生徒による解答とその添削

設問 

地球温暖化対策は、土地の浸食や伝染病の拡大など、人為的な温室効果ガスの排出を起源とした気温の上昇によって発生しうる被害を防ぐことを目的としていますが、このような「地球温暖化対策の本来の目的」以外にも、地球温暖化の抑止に努める過程において、さまざまな効果が期待できます。例えば、「家庭への電力供給による温室効果ガス排出を抑えるために、住居の屋根に太陽光パネルを設置し、エネルギーを効率的に活用することで、家庭における電力消費にかかる費用を節約することができる」といった効果が挙げられます。このような「地球温暖化対策に努めることに付随して得られる効果」について、対策の内容とともに二つ考え、具体的に述べなさい。

また、地球温暖化対策を進めていく中で生じうる問題について、具体的に述べなさい。(340〜400字、段落分けはしない)

生徒による解答

菜食を始めることで家畜の温室効果の高いメタンガスの大気中への放出量が減る。
この付随効果は1つに現在充分なスペースを与えられず畜舎に詰め込まれている動物たちを救えること、2つ目に将来の世代への負担を少なくできることがある。
草を食べた家畜を食べるより、同量の草を食べる方が多くのエネルギーを摂取できるので人口爆発が起こっていて飢餓に備える手段として有効だからである。
しかしながら菜食を推し進めていく中では世界各地の狩猟法や文化・歴史に根ざした料理法が失われ、文化の画一化を進めてしまったり、畜産を主な産業としていた国や、産業が発達しておらず第一次産業への依存が高い国々が貧困におちいってしまったりしてしまうことが問題となるが、この貧困化が温暖化対策の結果で生まれてしまうのは対策には多大なコストがかかり、かつ経済成長をある程度控えなければ二酸化炭素排出量を減らすことができないことを鑑みると共通の問題だと言える。(400字)

生徒による解答の分析

生徒による解答の主旨

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