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1. 小論文では受験生の何を見ようとしているのか【無料記事】

推薦であれ一般であれ、受験の前には一度学校説明会に行かれることを強くお勧めします。学校説明会では、日比谷高校の学風、期待する生徒像、推薦入試でどのような評価がなされるのかなど、校長先生が直接説明してくださいます。

説明会を聞けば、小論文試験でなにを見ようとしているのかのイメージが湧いてきますし、面接試験でリーダーシップが問われるであろうことなどがわかります。

また学校説明資料も、受験生にとっては情報の宝の山です。

そこには、日比谷高校の教育目標が以下のように書かれています。

学力の3要素である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「主体的に学習に取り組む態度」をバランスよく身につけ、グローバルリーダーとして活躍できる人材の育成を目指す


教育では「知識や技能」を与えることができ、記憶力と反復する努力でそれらを一定程度身につけることができます。中学校から推薦をもらえて推薦入試を受けられるようなお子さんが「知識と技能」を持っていることは、正直前提条件になっています。

ですので、小論文では「知識と技能」を持っているか否かを見るのではなく、日比谷高校に入って知的に飛躍するために必要となる「思考力・判断力・表現力等」を持っているかどうかが問われます。

逆の言い方をすると、「思考力・判断力・表現力等」がなければいくら「知識や技能」を学んだとしても知力が飛躍的に花開いていくことはありません。

推薦をもらう過程では「知識や技能」があることは前提条件になりますが、推薦された入学希望者が「思考力・判断力・表現力等」を持っているは分からず、それを見極めるために、小論文というツールが用いられています。

推薦入試は面接と小論文の2つで行われます。

面接で「SSH/GENに指定されている日比谷高校で、先進的な教育を受けてみたいという強い熱意があります」というアピールをしても、選考を突破するには、小論文の内容で「自分には『思考力・判断力・表現力』がある」ことを裏付ける必要があります。

では具体的に「思考力・判断力・表現力」が何を指すのか、ということですが、学校HP「推薦選抜の各検査における評価の観点」には

  • 出題の意図を的確に把握する力

  • 資料を正しく分析し、考察する力

  • 根拠を明確にして自分の意見を的確に表現する力

  • 文章を論理的に構成する力

の4点が挙げられています。

次に、どんな小論文を書けば評価されるのかを、上記の4点に沿って見ていきます。




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