休養難民、攻めの休養、疲れそうだから休む


「あなたの休養、攻めていますか?」

疲労感が積み重なっても、中途半端だから、休むのは申し訳ない、ついつい「もう少し頑張ろう」と無理をしてしまいがちですが、それは実は逆効果かもしれません。

この記事では、「休養学」を読んで学んだ「攻めの休養」を実践し、日々のパフォーマンスを向上させるための新しい考え方を紹介します。
これを読めば、あなたも「休むことは悪いことではない」と感じられるでしょう。

「お疲れさま」=日本の深刻な課題?

日本では、「お疲れさま」という言葉があいさつの一部として浸透しています。
しかし、これはただの挨拶にとどまらず、「疲れているのが当たり前」という認識が社会全体に広がっている表れでもあります。
これが実は大きな問題を引き起こしているかもしれません。
無理をして働き続けることが美徳とされる風潮が、日本人の生産性を低下させ、健康を害する原因になっている可能性があるのです。

朝一番に「お疲れ様です」とメールを送ってくる人がいると、私はいつも違和感を感じます。
「まだ一日が始まったばかりじゃないか!」と。

無理をして働き続けるリスク

「疲れたら休む」

このシンプルな原則が守られていないと、生産性が大きく低下する可能性があります。
これを裏付けるのが、スポーツの世界で知られる疲労が蓄積するとパフォーマンスが低下するフィットネス疲労理論です。

この理論はビジネスの現場にも当てはまりますが、残念ながらビジネスパーソンにはアスリートのように専属のトレーナーがいないため、自分の限界を見極めるのは非常に難しいのです。
特に、新入社員や転職直後の時期には、オーバーワークやバーンアウト(=燃え尽き症候群)に陥るリスクが高まります。

「バーンアウトは誰にでも起こる!」

これは決して特別なことではありません。
私自身、29歳で初めて転職した際にバーンアウトを経験しました。
その時、疲労感がただのストレスではなく、体と心に深刻なダメージを与える可能性があることを痛感しました。

皆勤賞と疲労の刷り込み

日本の小学校では、皆勤賞が一つの名誉とされていますが、これが「休むことは悪いことだ」という一種の刷り込みを生んでいる可能性があります。
この影響で、大人になっても無理をして働き続け、疲れているのに休むことをためらってしまうのです。
子供の頃に植え付けられた「休んではいけない」という意識が、社会に出た後も続き、結果的に健康を害する原因になり得ます。

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